ボリュームトーストサンド専門店の『サンドイッチマン』6年かけて開発したサンドイッチに隠されたこだわりとは

大阪市北区天神橋にたっぷり野菜が自慢のサンドイッチ専門店がある。その名は「サンドイッチマン」。今流行りの
ズバッと切った断面が圧巻の「断面萌え」の先駆けのひとつとなったお店です。

話題のサンドイッチマンはオーダーを受けてからその場で作ってくれるので、サクサク、ふわふわの食感が人気の秘密。

そんなサンドイッチマンですが、はじめる前には大きな不安があったそう。大阪では根付いてなかった「作りたてサンドイッチ」という新しい文化に挑戦したサンドイッチマン。

店主の尾関(おぜき)さんに、大阪でサンドイッチに挑戦した“ある出来事”や、男女ともにトリコにするサンドイッチへの並々ならぬこだわりをお話しいただきました。


クレープ屋さんからスタート。35年にわたるサービス業を経て憧れのサンドイッチ屋をオープン

画像

はじめまして、サンドイッチマンの店主の尾関(おぜき)と申します。サンドイッチマンは2017年にオープンしました。私が飲食の道に進んだのは今からおよそ35年前、実は「クレープ」屋からのスタートでした。

私の父親が事業をやっていたので、その流れでフランチャイズでクレープハウスをはじめ、10年間ほどクレープ屋の店長を経験しました。そこから、クレープ以外の飲食も勉強するため、たこ焼き、居酒屋、中華料理屋を経験。とにかく今自分ができることに熱中して学びました。



サンドイッチ屋の起爆剤となったのは、パンフェスタで食べた「残念なサンドイッチ」でした

画像
友人が作ったサンドイッチマンのキャラクター


その後、設営設備の派遣会社に勤務。百貨店の催事場の設備や点検をする仕事をメインとする設営設備の会社です。その派遣会社にご縁をいただいて2年くらい設営設備の仕事をしました。

派遣先で多かったのは百貨店の催事会場。バレンタインや母の日など催事スペースでイベントを行います。その中でも多かったものがパンフェアでした。

大阪でパンフェアをすると毎回即完売。あまりにも人気のためパンフェアの頻度は6ヶ月に1回から、2ヶ月に1回の開催に増やすほどになりました。

そんなパンフェアで、“あるきっかけ”が訪れたのです。
僕はサンドイッチが大好きだったので、仕事の休憩時間にパンフェアに出展しているお店でサンドイッチを購入しました。

「これだけ人が集まるパンフェアだから、サンドイッチもおいしいだろう」と期待していたのですが、味はイマイチ。ほかの食パンやクロワッサンは飛ぶように売れているのに、今ひとつサンドイッチだけは人気がない理由がわかりました。

この体験をもとに、「大阪の人はパンが好き。でもサンドイッチは人気がない。おいしいサンドイッチを作ったら絶対に流行るんちゃう?」こんな仮説を立てサンドイッチ屋をオープンすると心に決めたのです。


研究に研究を重ねて生まれた“自分が本当に食べたい”サンドイッチ

画像
参照:Instagram

「味もおいしくて、ボリュームもあって、思わず写真を撮りたくなるようなサンドイッチを作りたい!
2016年の当時、私が理想としていた「その場で作る断面図がきれいなサンドイッチ」は全国でも東京を中心に数店舗のみでした。

オーダーを受けてからサンドイッチを作るお店の口コミを見ると「作りたてのサンドイッチは味はおいしく見た目もきれい、でも待たされる」そのような意見が多数寄せられていました。

そのとき私は「たしかに、コンビニでもサンドイッチは出来上がったものを買うイメージが根付いてんねんから、その場でオーダーして待って食べる文化ってないなぁ」と納得。

ましては大阪の人はせっかちが多いのも事実なので、出来立てサンドイッチをはじめる前は正直不安でした。ですが、チャレンジしないと何も始まらないので「えいや!」でお店をオープンしたのです。


サンドイッチが売れない…。苦しいときにかけてもらった一言でひらけた未来

画像
尾関さんがDIYをして作ったおしゃれな店内

案の定、オープン当初はお客様もまばらでした。

そんな悶々としていたある日テレビを見ていたら、ある出来立てサンドイッチ屋の特集がテレビで取り上げられていました。

テレビに出ていたサンドイッチは、大阪にある、私と同じくらいの時期にオープンした『ジューシーズラボラトリー』さん。同じ大阪なので、実際に足を運んでご挨拶をさせてもらいました。

そのとき、ジューシーズラボラトリーさんにかけてもらった「お客様に喜ばれるおいしいものを出したら徐々にお客さんは着いてくる」という言葉に救われました。

「自分の決断は間違っていないんだ!」と心の支えになり、今でも本当に感謝しています。ジューシーズラボラトリーさんとは今でも仲良くさせていただいていますね。

2日間で50種類のメニューを考案!「自分が食べておいしい」を極めたラインアップの数々

画像
参照:Instagram

はるばるお越しいただいたお客様から「ほかの種類はないの?」と言われるのが心苦しかったので、店頭では常時50種類のメニューの中から選べるようにしています。

商品開発をするときに一番大事にしていることは、「自分が食べて本当においしいと納得できるか」。なので、調味料もゴテゴテと、いろいろ入っているものではなく、できるだけ無添加のものをチョイスしています。お食事系のサンドイッチから、生クリームが入ったスイーツ系まで取り揃えているので、いろんなシチュエーションでお楽しみいただけます。


野菜を食べない関西人もトリコになったサンドイッチマンの「野菜サンドイッチ」

画像

50種類あるサンドイッチの中でも圧倒的な割合を占めるのが野菜を使ったサンドイッチです。「大阪の人は肉が好きやから、サラリーマンには昼から野菜を食わしたろう」そう思って野菜が多めのサンドイッチを開発しました。

当初は人参や玉ねぎも使用していたのですが、「人参が嫌なので抜いてください」そんなお声も多く……….。そこで、みんなのお口に合う好き嫌いの少ない野菜を探したところ、サラダの定番であるレタス・トマト・キュウリに行き着いたのです。


外はサクッ!中はふわふわ!サンドイッチマンのおいしさの裏に隠された数々のこだわり

画像
参照:Instagram

サンドイッチマンは具材だけでなくパンにもこだわっています。サンドイッチマンの食パンは、パン生地にマーガリン40%、バター60%がブレンドされた特注品です。

バター100%にすると香りが強くなるため、マーガリンをブレンドすることによって、毎日食べてもしつこくないパンをオーダーメイドで作ってもらいました。サクサク食感を楽しむため、パン生地のきめ細かさから、厚さまで、とにかくこだわりましたね。

パンを焼くときのポイントは「片面しか焼かない」こと。モチモチした食感を残しつつ外はサクサク、中はしっとりのパンを楽しめるようにしました。

パンの焼き方ひとつとっても、「どうやったらお客様に喜んでもらえるか」を常に考えています。
試行錯誤してやっと答えが出たときは嬉しかったですね。

デリバリー用のメニューも、冷めてもおいしく楽しんでもらうためにメニュー作りに力を入れました。デリバリーの場合は朝食や休憩中に召し上がるので、野菜も入れつつテンションの上がる厚切り国産牛のローストビーフや、定番の照り焼きチキンなど、食事としても満足いただける仕立てにしました。

なんやかんや、私が理想とする今のサンドイッチマンの商品が誕生するまで試行錯誤を繰りかえし6年近くかかりました。


次なる作戦はスイーツ!クロッフル&クロッフルパフェを発売開始

6年かけて理想のサンドイッチがようやく完成したので、今後はスイーツにも力を入れたいと思っています。韓国で流行しているクロワッサン生地をワッフルメーカーで焼いた「クロッフル」と、クロッフルをカットして、生クリームやフルーツでデコレーションした「クロッフルパフェ」も販売する予定です。

ぜひ、楽しみにしてくださいね。



サンドイッチマンのご予約・ご注文はくるめし弁当で

画像

・海外のゲストに喜んでもらえる軽食を探している
・男性にも喜んでもらえるボリュームたっぷりの軽食を手配したい
・健康を気遣う方に喜んでもらいたい

このようなシチュエーションでサンドイッチマンの軽食は大活躍です。

サンドイッチマンのご注文・ご予約はこちら▼
https://www.kurumesi-bentou.com/sandwichman/

店頭情報はこちら▼
住所:大阪市北区天神橋三丁目5-3GOX 南森町B 1
定休日:木曜日
営業時間:8:30〜売り切れ次第終了
最新情報はインスタグラムでご確認ください
https://www.instagram.com/sandwich__man/