テレビやイベント業界の方にとってはお馴染みの「ロケ弁」
ロケ弁とは、テレビ番組や映画の撮影・収録を行うとき演者さんやスタッフに提供される弁当の事です。
今回は、芸能人が食べるお弁当でもお馴染み、ロケ弁の老舗「手作り弁当のマザー」さんに、業界人に愛される秘密を伺ってきました。
目次
母が始めた小さな弁当屋
こんにちは、手作り弁当のマザーの山本 久雄(やまもと ひさお)です。
手作り弁当のマザーは1991年に、私の母が創業したお店です。
今は、台東区にあるキッチンで1日数百個作成していますが、もともとは、渋谷区の初台にある小さな厨房で1日40食の限定販売をしていました。
母の昔からのこだわりである「全て手作り」をお弁当でも再現しているのが特徴です。
手作り故に、一度に製造できる数は限られています。その一方、お客様の要望に合わせて味を変更できることが強みです。
夏と冬で塩味を変更したり、飽きないようにメニューをリニューアルしたりしています。
マザーのお弁当は、手の届きやすい「ロケ弁」という価格帯。540円からのラインナップを揃えていますね。安くていい食材にこだわって、真心込めて調理しています。
母の味を受け継ぎ、キッチンを拡大
大変ありがたいことに、初台で始めたお弁当は5年もすると、多くのお客様に支持していただけるようになりました。
時には予約がいっぱいで新規のお客様の注文を受け付けられないということも。
そこで、渋谷区の初台から台東区に製造拠点を移し、間口を広げました。
信頼できる料理長と私の2名体制で、母が作った味を忠実に再現しましたね。
とはいえ、家庭料理なので、砂糖が何グラムなど、細かなレシピはありません。お客様の顔を想像して、気温や気候に合わせた味付けを意識しています。
調理においては料理長に信頼を置いて任せています。
「お客様の顔が見えること」は一番の調味料
マザーの最大の強みは「お客様の顔が見えること」だと思っています。
多くのお弁当屋さんは、配達を外部の運送会社にお願しています。
その一方私たちは、私も料理長も車を運転して配達にいきます。そこで伺うお客様の声を商品にも反映できるのが醍醐味です。
たとえば、お弁当の回収にいくと、「あれ、なんか重いな」と段ボールがずっしりする時があるんですよね。
その原因はご飯の食べ残し。
マザーでは体力勝負であるテレビ業界の方が食べることを想定して、ご飯をたっぷり盛り付けていました。
ですが、最近の若い方はあまりガッツリ食べなくなった事に気づきました。
そこで、ご飯を減らして、満足度の高い副菜にするなど、時代に応じてお弁当の内容をアップデートしています。
毎日食べても飽きない!本物の家庭の味
映画や番組のロケとなると、数日続けて、昼も夜も弁当というケースがよくあります。
そんな時は、配達に行った時に、お客さんに確認をとった上で、飽きないように副菜を変更や、その現場の雰囲気によってメニューをアレンジしています。
「どんなお客さんが、どんな雰囲気の中お弁当を召し上がるのか」
お客さんのことを頭の中でイメージしてお弁当を作ることは、やりがいにも繋がり、楽しいなと思いますね。
相談しやすい雰囲気を目指して
渋谷区の初台で母が手売販売するお弁当からマザーは始まりました。
母と常連さんとのちょっとした会話の中で、「リクエスト」をいただくこともよくあるんですね。
それを反映したら、とても喜んでくれることがありました。
宅配弁当でも、型にはまらない臨機応変な対応を意識しています。お客様からリクエストをいただくためには、「相談しやすい環境」を作ることが大切だと思っています。
ですので、お客様から相談が来た時は、「どうやったらできるか」を考え、可能な限りお客様の要望に応えるようにしていますね。
また、料理長や私が配達にいく時は、「何かあったらお気軽に言ってくださいね!」と、お声がけするようにして相談しやすい環境を作っています。
一番人気は、ぶり大根とおろぽんしゃぶしゃぶ弁当
創業当初から人気なのは、「ぶり大根とおろぽんしゃぶしゃぶ弁当」
大根に味が染みてヘルシーで美味しいとお客様から好評をいただいております。
母から受け継ぐ伝統の家庭料理をオフィスやご自宅でもお召し上がりいただけたら幸いです。
マザーのお弁当はくるめし弁当でご予約いただけます
手作り弁当のマザーは前日の15時までご予約を承っています。
急にお弁当が必要になった時やゲストの嗜好に合わせて内容をアレンジしたい時など、お気軽にご相談ください。
▼ご注文・ご予約はコチラ
https://www.kurumesi-bentou.com/mother/