『塚田農場おべんとラボ』は九州郷土料理などが人気の居酒屋『塚田農場』で培った食へのこだわりを活かし、2014年に宅配弁当ブランドとして誕生しました。2015年にエキュート品川へ出店したことを機に、宅配だけでなく店頭でのお弁当販売も開始。
ボリューム・味・価格のどれも妥協しないお弁当が人気を集め、宅配はもちろんエキナカや商業施設などで愛される人気店に成長しました。
“自分へのご褒美”として選ばれるようなお弁当を追求する塚田農場のお弁当へのこだわりや、第1回日本ロケ弁大賞「金賞」を受賞するまでの軌跡、これからの挑戦などについて代表の森尾さんにお話を伺いました。
目次
飲食店経営から弁当事業へ。塚田農場は「食の未来」を変える
『塚田農場』は飲食店を経営する中で、農業や漁業といった一次産業が抱える課題に直面しました。
日本の食産業は複雑で、農家や漁師といった生産者からスーパーなどの販売者に商品が届くまでに、卸売市場や商社などの多くの人々が関わっています。関わる人が増えるぶん生産者に十分な利益が届きにくくなるだけでなく、販売価格も上がってしまうのです。
そこで『塚田農場』は、膨らみつつある中間流通をできるだけ減らし、生産者と消費者をなるべく近付けることで、新鮮でおいしい食材をもっと手頃な価格で提供しようと考えました。

注目したのが、外食と家庭料理の中間にある「中食」市場。「中食」とは、外で調理された惣菜やお弁当などを購入し、自宅で食べること、あるいはその食品を指します。「中食」は飲食店に比べ人件費などを抑えやすく、生産者にきちんと利益を反映させながら、おいしい料理を比較的買い求めやすい価格で提供できると考えたのです。
「お弁当事業は、食産業の活性化につながるのではないか」という想いから、『塚田農場おべんとラボ』ははじまりました。
とある番組からの「2,000食」注文が生んだロケ弁革命
「事業開始当初はMR(医薬情報担当者)さんが病院関係者向けの商品説明会などで用意するお弁当を想定して、2,000円以上の高価格帯のお弁当を開発しました」
意外にもお弁当事業のはじまりは高価格帯のお弁当だったという『塚田農場』。そこから約1年後に、より幅広いシーンで『塚田農場おべんとラボ』のお弁当をお楽しみいただけるよう価格の幅を広げ、1,000円前後のお弁当を提供しはじめたといいます。
そんな中、2016年に転機が訪れました。とある長時間生放送番組からの注文です。
「1度に2,000食という食数の注文をいただいたのはそのときが初めてで……。専用の掛け紙をつくったり、召しあがる方たちに喜んでもらえるよう皆で一丸となっておいしいお弁当づくりに励みました」

この注文をきっかけに、『塚田農場おべんとラボ』のお弁当はロケ弁としても業界でさらに知られるように。注文数も徐々に増え、お客様からの期待に応えるようにお弁当の製造体制も強化していきました。今では1日に1万食以上を製造・提供しているといいます。
そして、ブランドの立ち上げから10年という節目の年である2024年に『塚田農場おべんとラボ』は、 第1回ロケ弁大賞「金賞」を受賞しました。
「ロケ弁業界には老舗の有名店が多い中、比較的新しい私たちが評価されたことは本当に光栄です」
『塚田農場おべんとラボ』のお弁当の魅力はおいしさはもちろんのこと、ボリューム感がありながらも、1,000円を切る価格を実現していること。原材料費の高騰が続く今、値上げを最小限に抑えるのは簡単なことではありませんが、お客様の満足度につながる「ボリューム」へのこだわりはひとしおです。
「ロケの現場は忙しく、限られた食事時間で気力も体力もつけなければなりません。忙しく働くお客様のために、ボリュームもおいしさも価格も、全てあきらめず最高のお弁当を届けたいんです」
この熱い想いと努力こそが、第1回日本ロケ弁大賞「金賞」の受賞へとつながりました。
「お弁当だから仕方ない」とは思わせない。冷めてもおいしいを実現する

「できたてのおいしさを再現するのは難しいですが、お弁当だから仕方がない、では終わらせたくない。全てのおかず、そしてご飯も妥協せず、研究に研究を重ねました」
お弁当には欠かせないご飯は、米づくりの為に出来た、秋田県大潟村産のあきたこまちを使用。冷めてももっちりとした食感が特徴のお弁当にぴったりのお米です。その他にも、牛肉は低温調理で柔らかさを保ちつつ、脂っこくならないように。魚は時間が経ってもしっとりとしておいしいものを厳選するなど、できたての味に負けず劣らず“お弁当”としておいしく感じてもらえるよう最適な方法で仕上げています。
メインとなる食材は、生産者のこだわりや食材にまつわるストーリーも重視し、「一次産業を支えたい」という設立当初の想いが反映されています。
生産者との信頼関係を築きながら、「冷めてもおいしい」を極めつづけてきたことが、現在の『塚田農場おべんとラボ』の品質へとつながっているのです。
妥協なしの調理法。副菜も主役級のおいしさ
日本ロケ弁大賞で金賞を受賞したのは、一番人気の『絶品!塚だまタルタル若鶏のチキン南蛮弁当』(税込930円)。多くのファンに愛されるこのお弁当は「すべてが主役」です。若鶏のチキン南蛮はもちろん、肉じゃがや高菜明太も、それぞれに際立つおいしさがあります。

若鶏のチキン南蛮は、衣が甘酢の水分を吸ってふやけないよう工夫されています。
「通常の調理方法では鶏肉を甘酢にさっとくぐらせますが、塚田農場おべんとラボでは、とろみのある甘酢を使用し、衣に程よく絡むように仕上げています。これにより、時間が経っても衣がふやけすぎず、おいしい食感を維持できるんですよ」
肉じゃがも手づくりで作っており、各具材が一番おいしい状態で食べられるよう。別々に煮て最後に合わせるようにしています。
手焼きの塚だま玉子焼きは、なんと4〜5人の職人が工場で毎日300本以上を焼き上げているのだとか。1本1本丁寧に焼き上げることで、繊細な味わいとふんわりとした食感を実現しました。
「お弁当の玉子焼きは機械でつくることも多いのですが、塚田農場では手焼きにこだわっています。その分手間はかかりますが、お客様に“おいしい”と感じてもらうための工程なので、欠かすことはできないですね」

こだわりは食材や料理だけにとどまらず、タルタルソースの容器も別注で開発。お弁当箱の角に、高さと形を合わせることで容器を安定させ、最後までソースをすくいやすくしました。
『絶品!塚だまタルタル若鶏のチキン南蛮弁当』には、調理方法から容器にいたるまで随所に細やかな技と気配りが散りばめられています。宅配、店頭での販売に限らずお客様から支持を集めることができるのは、細部にまで工夫を凝らし「おいしい」を追求しつづけているからこそ。一口食べれば、その違いが実感できるはずです。
進化を続ける塚田農場おべんとラボ。食の未来を切り開く

注文数が増加していることに伴い、さらなる製造体制の強化を視野に入れつつ、新たなメニュー開発や、芸能人やタレントの方とのコラボレーション企画など、お客様に楽しんでもらえるお弁当づくりにも挑戦していきたいと森尾さんは言います。
「一日がんばったご褒美にお弁当を買って帰ろう!お弁当をそんな存在にしたいと考えています。お弁当業界にはまだまだ成長の余地がある。私たちがおいしいお弁当をつくりつづけることで、ひいては業界全体の盛り上がりにも繋がっていくと考え、お客様においしいと感じてもらえるお弁当づくりに力を注いでいきたいです」
食べた人が、しっかりお腹を満たせるように。価格以上の満足感を届けられるように。そして、一口食べた瞬間に「おいしい!」と笑顔になれるように。
ボリューム、味、そして手に取りやすい価格——。すべてに妥協せず、「こんなお弁当、ほかにはない」と感じてもらえることを目指して、『塚田農場おべんとラボ』はこれからも進化を続けていきます。
『塚田農場おべんとラボ』について
2016年「惣菜・べんとうグランプリ」金賞受賞。2024年「第1回日本ロケ弁大賞」金賞受賞した『塚田農場おべんとラボ』は、一番人気の若鶏のチキン南蛮弁当を筆頭に、幕ノ内弁当や海苔弁、炭火焼にこだわった焼き鳥弁当などバリエーション豊富なラインナップを取り揃えております。手間暇かけたおいしいお弁当をぜひご賞味ください。