西武池袋線・椎名町駅から徒歩1分。線路の目の前に静かに佇む『WASYOKU森田』は、ご夫婦2人だけで営む小さな和食店です。2019年5月10日のオープンから6年ほどで、地域のお客様はもちろん、法人様からも厚い支持を集めるお店になりました。
同店が提供するお弁当はもちろん、すべて手づくり。手間ひまを惜しまず、一つひとつ丁寧に仕上げられるお弁当は、ふたを開けた瞬間から思わず“おいしい”と感じる洗練された美しさ。味わえば心がふわっと温かくなるような、唯一無二の魅力があります。
今回は店主の森田さんに、和食の“核”ともいえるお米へのこだわりや、おかず15種の逸品に込めた想いなどをたっぷり伺いました。
目次
「地元でお店を持ちたい」家族に背中を押されて始めた小さな和食屋

「ここ、僕の地元なんです。」
池袋という都会からたった1駅、ホームを降りると見えるのは住宅街やお店が立ち並ぶ“普通”の町、椎名町。そんなまちで、和食店を営む理由を語ってくれた森田さん。
森田さんが料理の道に入ったのは20歳から。横浜の老舗ホテル・ホテルニューグランドの和食店で腕を磨き、割烹や街の和食店などさまざまな業態を経験しながら、ずっと胸にあったのは「いつか地元で自分のお店を持ちたい」という想いでした。
「この辺りに本格的な和食屋がなかったのもあって。親からも『こういうお店があったらいいね』って言われて、背中を押されました。」気負わず、誠実に。長年の経験と森田さんの人柄が、そのままお店の空気をつくっています。
コロナ禍で広がった“お弁当”という新しい選択肢

お弁当づくりを開始したのは、コロナ禍がきっかけでした。
「それまでお弁当はあまり力を入れてやってなかったんです。コロナ禍をきっかけにテイクアウトのお弁当を始めたんですけど、お店の周りに住んでいる方しか来られなくて。もっと多くの人に自分たちの味を届けるにはどうしたらいいか考えていたとき、法人向けデリバリーの存在を知りました」
配達まで含めてお任せできること、企業のお客様にも届けられることが決め手となり、法人向けデリバリーに参入。そこから『WASYOKU森田』のお弁当づくりが本格化しました。
味の中心は「新潟・糸魚川のお米」

『WASYOKU森田』のお弁当で、何よりも大切にしているもの――それは「お米」です。
「お弁当って、ご飯が主役だと思うんです。うちで使っているのは、妻の父の実家がある新潟県糸魚川市で育てられたお米で、初めて食べたときに『こんなに甘くて、もちもちして、冷めてもおいしいお米があるなんて!』と、強い衝撃を受けました」
そう語る森田さんが選んだお米は、義理の叔母が丁寧に育てている、まさに家族の味。お店の中心にあるのは、特別なお米への揺るぎない信頼です。
「このご飯がおいしいからこそ、おかずはあえて“邪魔をしない味付け”にしています。濃すぎず、薄すぎず、そのちょうど真ん中。ご飯を引き立てることを一番に考えています」
毎日食べても飽きない。気取らないのに、ふわっと心が満たされる。 『WASYOKU森田』のお弁当には、そんな“日常に寄り添うやさしさ”が詰まっています。
ときめく1秒を届けたい。開けた瞬間の“感動”まで考えた手仕事

お弁当の蓋を開けた瞬間、誰もが思わずハッと息をのむ――。そんな“ときめきの1秒”を届けるために、『WASYOKU森田』では盛り付けや彩りに至るまで、一つひとつ丁寧な工夫を重ねています。
「『わあっ!』って言ってもらえるのがうれしいんです。食べる前から楽しんでもらいたくて。」その言葉の通り、華やかなおかずが詰められた折詰には華やかさの奥に職人の美意識と緻密な手仕事が息づいています。
中でも圧巻なのが「15種の逸品」。彩り豊かなおかずの一つひとつに、時間と手間、そして家族の味が宿ります。
どれもがおいしくおすすめですが、今回は女将さんおすすめの3品をご紹介します。
1つめは「蓮根の梅酢漬け」。糸魚川市のご実家で作る梅酢に、蓮根を2日間漬け込むことで、ふわりと梅が香り口に入れた瞬間に爽やかな酸味が広がります。
2つめは「ブロッコリー昆布〆」。日高昆布に2日間じっくり挟み、旨味を含ませた後、仕上げに山葵醤油で和えることで、驚くほど奥深い味わいに。
3つめは「自家製海老真丈」。海老のすり身を一から手づくりしている海老真丈は、蒸して、揚げて、最後に出汁醤油をまとわせる――まさに手間を惜しまない職人技の結晶です。
どれを食べても、「手づくりのやさしさ」と「ひと手間の深み」がそっと広がり、お米のおいしさをいっそう引き立てます。おかずが15種類あるのではなく、心が動く15の物語が詰まっている――そんな余韻の残る折詰です。
素材の味を引き立たせる、青ヶ島の名品「ひんぎゃの塩」
森田さんが調味料の中で特に大切にしているのは「塩」。
「東京にある離島・青ヶ島の『ひんぎゃの塩』を使ってます。火山の地熱で乾燥させているため、ミネラルがすごく豊富なこの塩はしょっぱすぎず、味がしっかりしてるんです。」
何種類もの塩を取り寄せて試したうえで「1番おいしい」と感じたのがひんぎゃの塩。仕入れはなんと、電話で注文し、届くまで数ヶ月待つこともあるそう。手間をかけてまで仕入れている、こだわりの塩です。
素材の旨味を引き出す絶妙な塩加減は、この塩があるからこそ生まれています。
ひとつの妥協もしない。和食の要である「魚」を味わうお弁当

くるめし弁当で注文できる『WASYOKU森田』。中でも特に人気のメニューが『鯖の塩焼き【お米を味わう折詰】』(税込1,296円)です。
お弁当へのこだわりについて、森田さんに聞いたところ「塩加減、そして脂の乗った鯖を選ぶこと。この2つだけは絶対に外せません。」と力強く語ります。
また『銀鰈の西京焼き【15種の逸品とお米を味わう折詰】』(税込1,620円)は、15種ものお惣菜を一度に味わえる贅沢な折詰。西京味噌に2日漬け込む丁寧な仕込みで、お店の看板商品のひとつになっています。
さらに『鮭ハラス炊き込みご飯【鶏の味噌漬け焼きと楽しむ2段折詰】』(税込2,480円)は、ハラスを香ばしく焼いてから出汁と炊き込む手間ひまの逸品。生姜を加えることで魚特有の臭みが消え、ふんわり香りが立つ極上の仕上がりになります。

この日、筆者がいただいたのは『銀鰈の西京焼き【15種の逸品とお米を味わう折詰】』(税込1,620円)。
西京焼きといえば「銀鱈」のイメージが強く、一番相性が良くおいしいものだと信じて疑っていませんでした。ところが森田さんは「銀鰈がいちばんおいしい」と即答。その言葉を信じ、ひと口味わった瞬間、これまでの価値観が一瞬でひっくり返りました。
思わず声が漏れるほど、圧倒的においしい。
脂がしっとりと乗った銀鰈に、西京味噌の甘味と塩味が絶妙なバランスで絡み合い、箸が止まりませんでした。そして、200gしっかり詰められた自慢のお米との相性がもう最高で、あっという間に完食。
食べ終わる頃には「銀鰈の西京焼きがいちばん」という森田さんの言葉に、深く頷いていました。「大切な人に食べてほしいと思える味に出会った」と感じた、忘れられない食体験でした。
目で見て、食べて、“おいしい”を感じてほしい

通常のお店の営業に加えて、お弁当やテイクアウトでも“おいしい”を届け続ける『WASYOKU森田』。そんなお店の未来について伺いました。
「正直、お弁当もつくることを考えたら人手は増やしたいです。ただ、人を増やすと味がぶれてしまうような気がしていて。そういうのはお客様に簡単に伝わってしまうんですよね……。だから、大変だけど夫婦2人で切り盛りしています。」
実際、森田さんのお弁当を食べたお客様が来店したり、お店のお客様がお弁当を注文してくれたり――お弁当にも、お店にも妥協をしない姿勢から、嬉しい循環が生まれ始めているそうです。
「今後は季節感のあるお弁当もつくりたいけど、夫婦2人なのでなかなか……でもいつか挑戦したいです。」と静かに未来を見つめていました。
最後に、楽しんでほしいポイントを伺うと「彩りを見て楽しんで、食べたら『やっぱりおいしいな』と思ってもらえたら嬉しいですね。」と森田さん。
派手さではなく、丁寧さと誠実さでつくられた味。家庭の温かさと、職人の確かな技術。その両方を一度に味わえるのが『WASYOKU森田』のお弁当です。
『WASYOKU森田』のご注文・ご予約はくるめしで

見た目の美しさと五感で魅せる本格和食のお弁当を提供する『WASYOKU森田』。瑞々しく甘味のある味わいが自慢の新潟県糸魚川産のコシヒカリを使用し、お米との相性を考え抜いたメインや副菜をめいっぱい楽しむことができます。
・いつもとひと味違う和食弁当を用意したい
・満足度の高いお弁当を届けたい
・大切な方へのおもてなしに、美しさとおいしさを両立させたお弁当を探してる
このようなシチュエーションで『WASYOKU森田』のお弁当は活躍すること間違いなし。ぜひ一度ご賞味ください。
▼ご注文・ご予約はこちら
https://www.kurumesi-bentou.com/wasyoku_morita
『WASYOKU森田』の店舗情報
住所:東京都豊島区目白5-31-6 アウルレジデンス目白 1F
交通手段:西武池袋線 椎名町駅南口から徒歩1分
予約・お問い合わせ:03-6908-1141
営業時間:
水・木 17:30~22:00(L.O. 料理19:30)
金・土 11:30~15:00(L.O. 料理14:00)
17:30~22:00(L.O. 料理19:30)
日 11:30~15:00(L.O. 料理14:00)
17:30~21:00(L.O. 料理19:00)
月・火 定休日
※ランチ営業は金・土・日のみ