東京都目黒区にある老舗のお米屋さん「愛米家本舗(あいまいやほんぽ)」。「目黒区で一番おもしろいお米屋さん」として地域の方にも親しまれる人気店です。飲食店やお弁当屋向けのお米の卸販売にとどまらず、おにぎり弁当デリバリー、キッチンカー事業、お米の出前授業まで行っています。
今回は、そんな愛米家本舗4代目店主の高栁さんにインタビュー。お米屋さんがつくるおにぎりのこだわりや、おいしいお米の炊き方について迫ります。
目次
お米屋さんが選ぶ、おにぎりにぴったりなお米「ふさおとめ」
元々はお米の専門店として、お弁当屋さんや飲食店、家庭にお米を卸していた愛米家本舗。4代目の高栁さんが事業継承してからは、おにぎりのデリバリー、キッチンカーなど「お米を多くの方に知ってほしい」と販路を広げました。そんなお米を知り尽くした老舗のお米屋さんがデリバリーのおにぎり用に選んだお米は、千葉県産の「ふさおとめ」という品種です。
平成10年に千葉県が独自に育成した早生品種の「ふさおとめ」は、千葉県の作付けの約1割を占める生産量があり、比較的手に入りやすいそう。粘りは控えめで、冷めてももちもちした食感を楽しめる点も魅力。おにぎりとして食べると、そのおいしさがさらにきわ立ちます。
自慢のお米を引き立てるこだわりの塩と海苔
おにぎりに使用している塩は、「沖縄県粟国の塩」です。ミネラルがたっぷりと含まれたまろやかな味わいのこの海塩は、ふさおとめとの相性が抜群。主役のお米をしっかり引き立ててくれます。
問屋さんからオーダーメイドで仕入れている海苔にもこだわりが。香り高い「一番海苔」を使用すると磯の香りが強すぎてお米の味が隠れてしまうため、あえてランクを落とし、お米がきわ立つ濃度の海苔を選んでいるそうです。
おにぎりの具やおかずにもひと工夫。吟味した食材を贅沢に使用
おにぎりの具材は、日本人に人気の梅干しや鮭などの定番メニューから、ホタテバターやくるみ味噌といった変わり種まで豊富。子どもから大人まで楽しめるラインナップを取りそろえています。ホタテバターの混ぜご飯の素は築地から仕入れていたり、梅干しは、店主の高栁さんが「これ以外使えない」と思うほどお気に入りの紀州産の「うす塩梅干し」を使用していたりと、産地にもこだわっています。
お弁当デリバリーをスタートするにあたり、商品開発した「米粉の唐揚げ」も人気メニューです。最初は片栗粉を使っていましたが、米粉を使用することでカラッと仕上がり、時間がたってもサクサクな食感を保つことができます。小麦アレルギーがあるお子様も安心です。
スポーツ栄養士監修!子どもに人気の「タンパク質おにぎり」を考案
男の子2人のお父さんでもある、店主の高栁さん。サッカーをする子どもたちに、おいしく栄養を摂ってほしいという想いから、九州のフットサルチームを監修しているパーソナルフードトレーナー三戸真理子さんの協力のもと、タンパク質たっぷりのおにぎりを開発しました。パッケージには、オリジナルステッカーを貼るなど、子どもが食べたくなる工夫が凝らされています。
さらに、忘れてはならないのがタンパク質豊富な「玄米」です。愛米家本舗のデリバリーでは白米か玄米、どちらかを選択できます。ふっくらとした玄米はもちもちした食感で、白米と同じように楽しむことができます。
子どもと女性に優しいおにぎりとおいなりさん
長男の誕生をきっかけにサラリーマンを辞めてお米屋さんになることを決意した、店主の高栁さん。お米ソムリエやお米マイスターの資格を取得するなど、食に関する知識を深め、愛米家本舗に新しい風を吹き込んでいます。
高栁さんがつくるおにぎりやおいなりさんは、子どもや女性でも食べやすいよう小さめに握っているそうです。米粉唐揚げのようにグルテンフリーメニューも用意しているため、健康志向の方やアレルギーがある方にも優しい品揃え。「安心安全と面白さが伝わったらうれしい」と高栁さんは語ります。
大人気のおいなりさんは、子ども達に楽しんで食べてほしいという奥様のアイデアから「にっこりマーク」の焼印が入っています。アクセントになっておいしさも可愛さも倍増。焼印には醤油、砂糖、みりんで味付けをしています。1つ110gと食べやすいサイズなので、幼稚園や学校行事での差し入れとしても人気です。
子どもたちに食の大切さを伝える「出前授業」活動も
愛米家本舗では、お米やおにぎりの販売にとどまらず、子どもたちへの食育にも力を入れています。特に人気なのが「出前授業」です。目黒区の小学校に出向き、子どもたちに「ご飯」の良さや大切さを伝える活動を行っています。
また、夏になると「カブトエビ農法米」を紹介するために、カブトエビを店頭で飼育しています。カブトエビ農法とは、カブトエビが雑草を食べることで、除草剤を使わずに米作りを行う農法です。これにより、化学肥料に頼らない環境に優しい米作りが可能になります。
「お米やおにぎりを販売するだけでなく、日本の稲作文化を見つめ、次世代の農業後継者の育成にも貢献したい」という高栁さんのメッセージが強く伝わってきました。
家庭でおいしくお米を炊くポイントは「研ぎ方」
お米のプロ高栁さんに、家庭でおいしくお米を炊くコツを教えていただきました。おいしいお米を炊く秘訣は、「研ぎ方」にあります。
ポイントは研ぎすぎないこと。ホコリやぬかをさっと流すだけでOK。ぎしぎしとお米を研ぐと、お米が傷ついてしまうので、力加減はやさしくしましょう。
逆に、精米して時間が経ったお米で匂いが出た場合は、しっかり研いでください。表面に傷をつけて汚れを落とすことで、古い部分が取れ、鮮度が上がり、ふっくらとした食感に炊き上がります。
新米も、水加減はいつもと同じ分量にするのがおいしく炊くポイントです。新米に含まれる水分はそれほど変わらないため、通常通りの水分量で炊飯することがおすすめなんだとか。
愛米家本舗のご注文・ご予約はくるめし弁当で
お米屋さんがつくるおにぎり弁当が自慢の「愛米家本舗」。日本人のソウルフードでもあるおいしいお米を食べて、心から元気になりませんか?子どもから大人まで楽しめる愛米家本舗のおにぎり弁当をぜひご賞味ください。
愛米家本舗はこのようなシーンでおすすめです
🍙子どもが集まる会で軽食を探している
🍙ゲストに健康的になってほしい
🍙差し入れやイベントで使うので小分けおにぎりを探している
▼ご注文はこちら
https://www.kurumesi-bentou.com/aimaiya
店舗情報
住所:東京都目黒区中央町1-3-8
定休日:日・祝日・第2土曜日
営業時間:月・火・水・木・金 07:00 – 19:00
土 07:00 – 18:00
公式HP:http://aimaiyahonpo.com/