冷めてもおいしい欧風カレー。『オーベルジーヌ』のロケ弁が著名人から愛され続ける理由とは

2024年、第1回 日本ロケ弁大賞で「大賞」を受賞した『オーベルジーヌ』。30年以上にわたって「オーベルジーヌらしさ」を追求し続けてきた欧風カレーは、テレビ業界を中心に数々の著名人から愛されている逸品です。

これまで300回以上メディアで紹介され人気店となった今でも、社長自ら厨房に立って、仕込みや調理をおこなっているという『オーベルジーヌ』。今回は、お弁当づくりへのこだわりとブランドへの想いについて、営業担当の山田さんにお話を伺いました。

テレビ局を回って見つけた、新たな活路

『オーベルジーヌ』は1987年に東京・四谷でオープンしたカレー専門店です。今でこそ、ロケ弁やテイクアウトの印象が強いですが、もともとはイートイン専門店として営業していました。しかし、売上が思うように振るわない時もありこのままでいいのかと思いにふける日々もあったといいます。

転機となったのは、イートインに加えてお弁当販売を始めた1992年のこと。とあるテレビ局の制作部から、ロケ弁の依頼を受けたことがきっかけです。創業社長(現会長)自ら制作現場にお弁当を持っていくと、スタッフや出演者からはそのおいしさに絶賛の声が挙がりました。

そこで手応えを感じ、テレビ局内で「欧風カレーのロケ弁、承ります!」と書いたチラシを配ることに。さらに口コミでも評判が広がり、徐々に業界内からの注文が増えていきました。

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現社長の髙橋さんに代替わりをした2009年には、イートイン事業から撤退しテイクアウト&デリバリー専門店として方針転換。販売チャネルも拡大し店舗でのテイクアウトはもちろん、ロケ弁やケータリング、百貨店や東京駅の地下、催事、大手食品メーカーとのコラボなど多くの場所で愛されるブランドへと成長しました。

現在では著名人のみならず、テレビ番組の制作スタッフなど、多くのファンから愛されています。

2024年12月には四ツ谷にあった本店を新宿御苑へ移転。公園のすぐ近くという立地も相まって、最近ではピクニックのお供として購入するお客さまも増えています。

ブランドのヒントは「ラーメン」から?!

今の『オーベルジーヌ』のカレーは、実はあるラーメンにヒントを得て2000年ごろに確立されました。

「一口食べた瞬間、旨味、甘み、酸味のバランスの良さに、髙橋はハッとしたそう。エッジの効いた味わいに『うちのカレーは、このラーメンのように、確固たる“らしさ”を持っているのだろうか?』と自問自答しました」

単なるおいしいカレーをつくるのではいけない。そう感じた髙橋さんはブランド『オーベルジーヌの欧風カレー』を表現するために、トライアンドエラーを重ね、ようやく今のかたちをつくりあげました。

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こうして先代から受け継いだレシピと、これまでの経験をフルに活かして『オーベルジーヌ』のブランドを守っています。まさに「親子のバトン」をつないでいるのです。

「冷めてもおいしい」ロケ弁に求められるこだわり

『オーベルジーヌ』の人気の理由はなんといっても「冷めてもおいしいカレー」であること。お弁当を温め直す時間のない制作現場で、いつでもおいしく食べられることは大きな評価ポイントです。

通常のカレーは冷めると舌触りがザラザラする印象がありますが、『オーベルジーヌ』のカレーは油分と水分を調整することで、冷めてもなめらかな舌触りをキープしています。これは、髙橋さん自らが厨房に立って仕込みを行うことで実現しているのだとか。

「ルーの油分と水分は、髙橋の肌感覚で調整されています。髙橋以外の人が作っても、同じ風味は決して再現できません」

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また、お米は冷めてもモチモチ感が損なわれづらい、保水率の高い石川県産コシヒカリをチョイス。これをバターと一緒に炊き込み、上にはチーズがのせられています。

「動物性のうまみを感じられるバターライスはルーとの相性が抜群。チーズはカレーにまろやかさをプラスしてくれるので、味変として楽しんでいただきたいです」

20種類以上のスパイスを使って、何日もかけて完成するビーフカレー

第1回 日本ロケ弁大賞「大賞」に選ばれた『ビーフカレー(Bタイプ)』(税込1,296円)は、多くの時間と手間をかけて、丁寧に作られています。

メインとなる国産牛のバラ肉は、髙橋さんが選定し、業者から直接仕入れています。バラ肉を野菜と合わせてホロホロになるまで10時間煮込み、3日間煮込んで甘みを出した玉ねぎと合わせて、牛肉とルーの濃厚な旨味とコクが引き出されます。

「キッズカレーには22種類、通常の甘口~大辛口には24種類のスパイスが調合されており、奥行きのある味わいとなっています。このスパイスのバランスを決めるために、髙橋は試行錯誤を重ねすぎて、スパイスアレルギーを発症したのはここだけの話です(笑)」

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添えられた漬物は「青しその実」。最後まで飽きずにカレーを食べてもらえるよう、甘辛いソースに合わせた爽やかな酸味のある漬物をチョイスしているのです。

付け合わせのじゃがいもは、甘みを感じられて、ホクホクとした食感を楽しめるメークインの品種を採用。採れたての新鮮なじゃがいもを、丁寧に下処理し、大きな鍋で茹であげます。ちなみに、じゃがいもはカレーを食べ終わったあとに、お口直しとして食べるのがオフィシャルな食べ方なのだとか。

ルーやメインの具材はもちろん、ライスや付け合わせなど、細部にまでこだわってようやくオーベルジーヌのカレー弁当は完成します。

想いは伝わる。これまでも、これからも「現場主義」

冷めてもおいしいカレーですが、やはり温めると、よりおいしいのは当たり前のこと。イートインから始まったブランドだからこそ、あらためてイートインに立ち戻ってできたてのカレーを食べてほしいという想いもあります。

「もう一度イートインでリベンジしたい。温かいカレーを提供することで喜んでくれるお客様はきっと多くいるはずです」

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ブランド力・売り上げともに大きく成長し続けるなかでも、髙橋さんは決して現状に甘んじることなく、毎朝2時から厨房に立ち続けているといいます。想いやプライドは目に見えるものではないけれど、カレーを通してお客さまにもきっと伝わるはず。

「毎週のように食べる方にも、年に一回食べる方にも『いつ食べてもやっぱりオーベルジーヌはおいしい』と言っていただけるよう、常にオーベルジーヌらしさを追求し続けていきたいです。これからの『オーベルジーヌ』の成長に期待していてください!」

『オーベルジーヌ』について

カレー好きの芸能人も唸る「感動するカレー」が自慢のオーベルジーヌ。おいしさの秘密は、3日間弱火でコトコト溶けるまで煮込んだビーフと玉ねぎブイヨン。副菜のじゃがいもは、全国各地の旬のものをセレクトしております。バターライスと欧風カレーの絶妙なハーモニーをぜひご賞味ください。

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