「いま一番食べたいお弁当は?」と聞かれたら、何を思い浮かべますか?
国内最大級法人向けお弁当予約サイト「くるめし弁当」。2022年8月から2023年1月の間に誕生したお弁当の中から、くるめし弁当を運営するスタッフが「いま、一番食べたいお弁当」のアンケートを実施しました。
見事「今一番食べたいお弁当」ランキング1位に輝いたのは、神戸にお店を構える「出汁割烹広洋」。
出汁割烹広洋は神戸元町にあるうどん懐石料亭で「出汁」が自慢のお店です。ランキング1位に輝いた出汁割烹広洋の数々のこだわりに迫ります。
目次
数えきれないほどの試作を重ねてついに完成!出汁割烹広
誰もが認める美しさ、出汁割烹広洋のお弁当。
数々の苦労や失敗を乗り越え出汁割烹広洋のお弁当は完成しました。
商品開発を担当したくるめし弁当の小川さんと、代表の富士元さんに開発秘話を伺いました。
お弁当を作る上で一番時間を使ったところは?
社長・料理長と一緒に商品開発するとき一番時間を使ったのは「俵ご飯の大きさ」ですね。
出汁割烹広洋はご飯とおかずを交互に盛り付けた演出をしています。社長と一緒に「これでもない、あれでもない」と試作を繰り返したのも良い思い出ですね。
ほんまにそうやね。
俵ご飯は本当に時間を使いました。
俵ご飯の大きさだけではなく、味付けも試行錯誤しましたね。
当初は小川君に相談して「緑で彩りがきれいになるから、あおさと昆布のご飯で決まりやね!」と思っていました。
それで、社内でアンケートを取ったら女性陣から「歯にのりがつくのが気になる」意見が出て、「うわ〜その着眼点なかったわ」となって(笑)
その結果を踏まえて、「あおさの俵むすび」と「ひじきの俵むすび」を選べるようにしました。
試作に試作を重ねた、俵ご飯のトッピングの「口当たり」
「あおさの俵むすび」では味付けにもこだわってます。
あおさのみに見えますが、ほかにも昆布パウダーや出汁をブレンド。
見た目がきれいなことはもちろん、お客様が食べて「あ!おいしい」と感じてもらうためにグラム単位で調味料の配分量を決めました。
そういえば社長、あおさの俵むすびの中に入っている昆布の大きさを決めるのも大変でしたよね。
「大変やったなぁ〜」
昆布パウダーに行き着くまでに紆余曲折ありました。
最初は昆布の食感を楽しんでもらうために昆布を小さくカットしてご飯に混ぜたんですね。
でも、口にグサッと刺さるので「これはアカン!」となって、クラッシュミルサーで昆布を細かくしたり…….とにかくいろいろ試しました。
その結果、口当たりの良い昆布パウダーに行きついたんです。
香りを高めるため、カツオブシは2度加熱
かつおぶしにもひと工夫。
うちの花かつおは電子レンジで2回温めて水分を飛ばす工程を挟んでいます。
熱々になったおかかを手で細かくほぐすことで、カツオ本来の香りやホワホワした食感をより楽しんでもらえるんです。
ご家庭でお弁当を作るときに余力があったらやってみてください。風味が全然違いますよ。
「引き算」を考えて作った繊細な盛り付け
彩りを豊かにするため、煮物の配置にもこだわりました。
通常はひとつの枡に1種類の食材を盛り付けるのですが、煮物は、1枡に4種類盛り付けてます。枡にきれいに収まるようにサイコロ状に小さくカットしたり、柔らかい煮物の形が崩れないように盛り付けたりするのが大変なんですよね。
煮物以外の副菜にも、出汁割烹広洋ならではの繊細さを出すために、レモンやネギやとびっこなど、何かしらトッピングするなど、「ひと工夫」を大切にしています。
盛り付けと彩りと味のバランスを考えることにも時間を使いましたよね。
和食弁当は、焼肉弁当と違ってパンチが弱いので、お弁当の蓋を開けたときにどれだけお客様に喜んでいただけるのか考えました。
インパクトをつけるために、ゴテゴテに装飾するのではなく、「引き算」を意識して上品さを大切にしましたね。
たしかにそうやね。
小川君と「出汁割烹」や「奥座敷的なイメージ」をどうお弁当で表現するか、悩みましたね。
それと同時にきれいな見た目の料理を作るにはやっぱり「手作業」は欠かせないと実感しました。天ぷらはカラッと揚げるために、料理長が専用の天ぷら鍋を使って温度管理を徹底するなど、見えないところにもこだわっています。
彩り華やかな手毬寿司もすべて手作業
出汁割烹広洋の手毬寿司は既製品を一切使わず、調味料も手作りされているんです。
そういえば社長、姉妹ブランドの「ひろひろや」の手毬寿司も苦労しましたよね。
そうそう!手毬寿司の具材がご飯にくっついてくれずに「えーなんでなん」と大変でした。
というのも、ひろひろや手毬寿司は、白米に酢や出汁を混ぜています。普通の白米と違うので、手毬寿司にキュウリやほうれん草が中々くっつかなかったんですよ。
手毬ロボットも試しに使ってみたのですが、それでも難しくて途方にくれましたね。諦めずに試行錯誤を続けたところ最終的には手作業に行きつきました。
ラップの上に酢飯と具材を置いてひとつひとつ手作りしています。
あ、そうそう。「イワシと梅と大葉のあられ揚げ」も、あられがポロポロと取れて苦労したなぁ。
梅をみじん切りにして梅肉を作ってイワシで巻いてあられをまぶして、爪楊枝を刺して揚げる調理工程があります。
揚げてる間や盛り付けのときにあられがポロポロ取れるなど大変でした。
そこで、次に試したのがあられの代わりに細かく砕いた「おかき」。味はおいしいのですが、おかきは揚げると色が茶色く焦げたような見た目でいまいちでした。
そこで、手間がかかるけど衣をつけた天ぷらにすることで今の形が完成しました。
失敗から学んだオペレーション。すべてはお客様に喜んでもらうために
そういえば社長、副菜の「なます事件」もありましたよね。
あったあった!
なますは時間が経つと野菜の水分が出て甘みが抜ける特徴があるんですけど、当初気づかないままお店で出すのと同じ味付けで仕上げていました。
そんなある日、盛り付けのあとになますを試食したところ作りたての時とはうって変わり「うわっ!水っぽい」。そのような感想でした。
時間が経つと、大根から水分が出て、作りたてのときと大きく味が変わるんですよ。酢の物は合わせた瞬間がもっともおいしく、時間の経過とともに味が落ちていく傾向があります。
それからは、必ずお客様にお渡しするタイミングで試食をして自分達の舌で味を確かめる工程を挟んでいます。
お客様からの信用が第一なので、自分達が食べておいしいと思うものだけをお出ししています。
口コミを社長がみんなの前で共有!現場で喜びを分かち合う社風
口コミもよくチェックしてくださってますよね
もちろん!くるめしさんでいただいた口コミは宝。
製造に携わってくれているスタッフみんなに共有したいので、みんなを集めてみんなの前で口コミを読み上げる時間を作っています。
僕や経理の方も午前中は配達に行くなど、お客様とコミュニケーションを取る機会を積極的に作っていますね。
「出汁割烹広洋」ネーミングに隠された社長の覚悟
お弁当の屋号名を作るときも議論しましたよね(笑)。
ほんまに!
当初は料理長の名前から「出汁割烹のり」で進めていたんやけど、料理長から猛反対されて。
それで、僕の身内の「洋」と「広子」から一文字取って、「出汁割烹広洋」と命名しました。大切な人の名前を借りることで「これから先半永久的に続けていくぞ!」そんな意味も込めています。
神戸で大人気の出汁割烹広洋。お客様に愛されるお弁当の裏側には、たくさんのチャレンジや、細部に宿ったこだわりがありました。
出汁割烹広洋のご予約・ご注文はくるめし弁当で
・華やかだけどほっこりとした和食で大切な人を喜ばせたい
・結婚記念日やお祝いなど特別なシーンを祝いたい
・「え!これどこの?」と上司に驚かれるお弁当を手配したい
このようなシチュエーションで出汁割烹広洋のお弁当は大活躍です。
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出汁割烹広洋
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