100年以上の歴史を誇る老舗ブランド「崎陽軒」。多くのファンに愛され続ける崎陽軒の名物「シウマイ弁当」は、日本一売れていると言われている駅弁としてターミナル駅や百貨店でも販売されています。
そこで今回は、みんな大好き崎陽軒の工場に潜入しお弁当ができるまでのプロセスを見学しました。崎陽軒のおいしさの秘密、こだわり、歴史がわかる記事となっています。そして最後には、崎陽軒の食レポをお届けします。崎陽軒が好きな方必見の内容です!
目次
横浜名物といえばシウマイ!崎陽軒が誕生した歴史を一挙公開
1908年、初代横浜駅・現在の桜木町駅に誕生した崎陽軒。
崎陽軒が最初に店頭販売を開始したのは、ターミナル駅の横浜駅。
しかし、横浜駅と東京駅の間は距離が近く、東京駅から乗った人にとってはまだ乗ったばかり。東京駅に行く人にとってはもうすぐ到着するという位置関係のため、駅弁を販売する駅として、横浜駅は有利な駅ではありませんでした。
そんな中、1923年に発生した関東大震災。崎陽軒があった横浜も大きな被害に見舞われました。被災した横浜の景色を目の当たりにした初代社長は、「横浜や崎陽軒を立て直すためには、名物が必要だ!ないなら名物を作ろう」そのような使命から横浜名物を探す旅が始まります。
初代社長は「被災した横浜を元気にするために何か名物はないものか?」と、再起をかけて新たな商品作りをすることにしたのです。
シウマイとの出会い、シウマイが崎陽軒名物になるまでの波瀾万丈物語
初代社長は、横浜名物を探すため横浜の街をくまなく探索しました。その当時横浜には、他の都市には見られない「南京街」と呼ばれる中華街が形成されていました。
南京街では、どの飲食店でも突き出しとしてシウマイが出されていたり、折詰として持ち帰り用のシウマイも売られていたりするなど親しまれていたそうです。
「これは名物になる」とひらめいた崎陽軒の初代社長。そこから崎陽軒の看板メニューにシウマイを採用することが決まったのです。
冷めてもおいしいシウマイの秘密は干帆立貝柱
「よし!おいしいシウマイを作って横浜名物にするぞ」そう意気込んだ初代社長。しかし、シウマイは出来立てはおいしいものの、冷めると味が落ちてしまう特徴があります。
そこで初代社長は、冷めてもおいしいシウマイを作ろうと決意し大研究をスタートしたのです。
最初に中華街にいた職人をヘッドハントしました。そして、従業員一丸となって冷めても美味しいシウマイの試作を重ねていきました。試行錯誤する中で豚肉に干帆立貝柱を入れると冷めても味が落ちないという大発見をしました。
そこから独自の配合を生み出し、冷めてもおいしいシウマイが完成したのです。
1954年4月についに誕生した崎陽軒のシウマイ弁当!ふっくらご飯の秘密は容器と炊き方にありました
1954年、研究に研究を重ねてようやく誕生した崎陽軒のシウマイ弁当。
戦後間もない時期でしたので、栄養第一に考え、1食800kcalを目標にシウマイを中心とした食べてもおいしく、満足なボリュームがある幕の内スタイルにしました。
崎陽軒はお弁当の中身だけでなく、弁当容器にも企業努力が隠されているのをご存じでしたでしょうか?
そのひとつに、崎陽軒の弁当容器は「経木(きょうぎ)」と呼ばれる天然の木材を薄く紙のように削り出したものを使用しています。経木はしなやかで軽く、適度に水分を吸ってくれる特徴があるため、おひつのような効果が期待できます。
そのため、経木で作られた容器に入った崎陽軒のご飯は冷めてももちもち。さらに崎陽軒のご飯は蒸気で炊いているため、常温でもふっくらとした状態をお楽しみいただけるのです。
お弁当の「お手拭き文化」の先駆けは崎陽軒
今やよく見かけるお弁当の付属品の「お手拭き」。お弁当にお手拭きをつけたのは、昭和30年(1955年)からお手拭きをつけた崎陽軒が最初といわれています。
お手拭きを同梱することで、お客様により一層のサービスを提供していたという記録も残っています。現在では多くのお弁当に同梱されるようになるなど、崎陽軒の取り組みがお弁当業界のスタンダードとなったのです。
崎陽軒のシウマイを実食!
崎陽軒の工場見学の最後は、みんなお待ちかね名物シウマイの試食タイム。
工場見学では2種類のシウマイをいただくことができます。崎陽軒のキャラクター「ひょうちゃん」のお皿にかわいく盛りつけられているので、食べるのがもったいないですよね。
工場見学でシウマイができるまでのお話や、お弁当の製造ラインを見た後なので来た時よりもシウマイに関する感度が高まっているので、実食した時の感動は格別です。
工場見学の後は楽しく記念撮影
工場見学の思い出は写真でも残したいですよね。一部のエリアの撮影は禁止されていますが、エントランスや試食スペースなどは撮影自由。SNSについついアップしたくなる、崎陽軒ならではの映えスポットも多数用意されています。
崎陽軒のキャラクター「ひょうちゃん」や「シウマイ娘」のレプリカなど、ここでしか見られない展示物もたくさんあるので要チェックですよ。
崎陽軒のお弁当をいざ実食!
工場見学の後のお楽しみといえば売店でのお買い物。崎陽軒の売店に行くと、作りたてのお弁当を購入できます。今回は、崎陽軒の定番「シウマイ弁当」を購入しました。
先ほどまで目の前でシウマイ弁当のメイキングシーンを見ていただけあり、実物を食べたときの感動は計り知れません。
手作業で結ばれた紐と掛け紙を剥がして蓋を開けると、みんな大好き崎陽軒のお弁当とご対面。それではさっそくいただきます。
大好きな崎陽軒のシウマイ弁当。
メインのシウマイは皮は薄くて柔らかく、具材はジューシーで味付けも絶妙でした。一口食べるたびに口の中に広がる干帆立の旨味と風味がたまらずほっぺたが落ちそうです。
そして、お弁当の心臓となるご飯。蒸したご飯は食べやすくもちもちした食感で冷めてもおいしく幸せな気持ちになりました。
下味がしっかり染み込んだ唐揚げ、シロップの甘さと酸味がとりこになる杏など、いろんなおかずがバランスよく楽しめ、食感や味のバランス、ボリュームも本当にちょうど良い。
毎日でも食べたい大好きな一品です。ごちそうさまでした。
大切な人との集まりや失敗できない会議ロケ弁当は、崎陽軒で決まり!
大切なゲストに差し入れをするお弁当は失敗したくないですよね。そんなときの救世主となるのが崎陽軒のお弁当。徹底した衛生管理で安心安全です。
冷めても安定のおいしさで、ブランドネームもあるので「やったぁ!今日は崎陽軒のお弁当だ」とゲストに絶賛されること間違いなし。
・中華好きなゲストをもてなしたい
・お弁当選びで失敗したくない
・地方から来た方に喜んでもらいたい
そのようなシーンで崎陽軒のお弁当は大活躍です。ぜひ崎陽軒の味を体験してみてくださいね。
崎陽軒のお弁当の購入、工場見学の詳細はこちら
🍱崎陽軒のお弁当情報🥢
WEBサイト:https://kiyoken.com/
通信販売:https://onlineshop.kiyoken.com/tsuhan/
🏭崎陽軒工場見学
予約フォーム:https://kiyoken-yokohamafactory.resv.jp/
WEBサイト:https://kiyoken.com/factory/
所在地:横浜市都筑区川向町675番1号
開催日:火・水・金・土 ※毎月の月末と年末年始を除く
見学時間:9:00~ / 10:30~ / 12:30~ / 14:00~※事前予約制
所要時間:約90分(試食含む)
費用:無料