「わー、美味しそう!どのメニューにする?」
東京都渋谷区千駄ヶ谷。
商店街の一角のとある駐車場に人だかりができています。
その行列の先には、ビビッドな黄色が眩しい1台のキッチンカー。
今日は元銀行員が作った年商2億のキッチンカーの裏側。
そして、オムライスを作るお兄さんの想いに迫りました。
目次
35秒オムライス
「こんにちは!いつもありがとうございます。今日は何にされますか?」
お客様に、笑顔で接客しながら、無駄のない手捌きでオムライスを作るのは、社員の「橋本さん」
橋本さんが作るオムライスは「思わず写真を撮りたくなる」と評判を呼び、多くのリピーターさんがついています。
丁寧な接客、盛り付けだけでなく、スピードもお客様に愛される秘訣なんだとか。
驚くことに、オーダーを頂いてからオムライスを提供するまでにかかる時間はなんと「35秒」
オフィスワーカーが集中するランチ時間でも、待たずに熱々のオムライスが食べられるとあって、若者を中心に絶大な支持を集めています。
食べる前からエンタメを提供
「キッチンカーにお弁当を買いに行って、出来立ての熱々を食べる」
一連の流れですが、これってとてもワクワクする体験だと思うんですよね。
そう語るのは、飲食経験ゼロからキッチンカー事業を手がけ、年商2億円まで拡大させた代表の島田(しまだ)さん。
元銀行マンが手がけるキッチンカービジネス
私はもともと金融やコンサル畑のサラリーマンをしており、飲食とは無縁の世界でした。
職業病かもしれませんが、独立するにあたり、自分の強み・弱みを分析しましたね。
自分がやるにあたって、これまで培ってきた営業力を活かせるのは、固定店舗よりも移動できる狩猟型ビジネスの方が向いているなという結論に至りました。
そこで、2000年に当時はまだ珍しかった「キッチンカー」に行きつきました。
一点突破を極めたオムライス
私自身、飲食業界での経験がなく、下地がない中で一点突破をするにはどうしたらいいんだろうと考えました。
その結果、お客様に喜んでもらうためには次の3つの要素が大切ということに気づきました。
①お客様が食べたいと思う【演出】
②お客様を待たせない【オペレーション】
③お客様を飽きさせない【バリエーション】
この3つをクリアする料理は何だろうと考えた結果、オムライスが私の頭の中で浮かんできました。
ですが、この3つをクリアしただけでは、他のキッチンカーとの差別化はできません。
そこで、次はソフト面にもフォーカスしました。
キーワードは「ハートウォーミング」
温かい出来立てのお料理を提供するだけじゃなくて、接客など心を伝えることも意識しています。
お客様の目の前で調理して、盛り付けをしてお渡しをする35秒の間に、どれだけお客様とコミュニケーションを取れるかを大事にしています。
くるめし弁当で作成するお弁当も、目の前のお客様に提供する感覚で、心をこめて作成を意識。
今のオムトラックの商品は、お客様の声に導かれたと言っても過言ではありません。
やっぱり作り手の目線で見てしまうと、どうしてもマーケットニーズとは違ったものが出て来ます。
だからこそ、お客様に直接反応を聞けることは、商品やサービスを良くする上でとても助かっていますね。
オムライス専用の卵を使用
オムトラックで使用する卵は、オムライス専用の卵。
もともとアルバイトとして働いていたスタッフが結婚したのですが、彼の奥様の実家が養鶏場という話を聞き、紹介していただきました。
そちらからオムライス専用の玉子を直送していただいています。
一般的な卵よりもオムライス専用の卵は黄身の色が濃いのが特長です。
加熱した後もオレンジ色が強いので、オムライスにすると映えるんですよね。
自慢の高級卵をふんだんに使って、熟練の技でふわとろに仕上げています。
日本初の和風オムライス
実は、和風オムライスを打ち出したのはオムトラックが日本初です。
炊き込みご飯の上に和風ソースがかかっています。
健康志向ブームが起きたとき、チキンライスはカロリーが気になるのではないか、と思いました。
和風にアレンジすることでカロリーのカットになり、日本人のテイストにも合う人気の定番メニューとなりました。
ヘルシーでさっぱりした味付けなので、女性にも支持いただいています。
試行錯誤してたどり着いた今の味
創業以来ソースの味は5・6回変更を繰り返しました。
お客様からいただいたご意見をそのままソースにも反映しています。
ちょっとスパイシーで濃厚なトマトソースや、サッパりとした梅紫蘇ソース、定番のデミグラスソースなど、時代にあった、お客様のお口にあう味付けを心がけております。
お米も創業当初からかなり変えてきました。
よくある「もちもちしたお米」は、粘度が高いので、オムライスにはあわないんですよね。
十数年やっていく中でようやく、今の形に行き着いた訳です。
写真を撮りたくなるオムライス
初めまして、キッチンカーと、くるめし弁当のお弁当を作っている橋本です。
私がオムライスを作る時にこだわっていることは、自分が食べた時に写真を撮りたくなるか。
綺麗さと美味しさを1つ1つ求めて作っていますね。
くるめし弁当も、お客様の顔が見えない分、盛り付けにはさらにこだわって作っています。
キッチンカーに立っていると、こんな風に盛り付けたら反応がよかった、など、お客様のリアクションをその場で確認できます。
だから、「よりいいものを作ろう」とモチベーションにもつながってくる訳です。
お弁当でも食材を手前に置くのか、奥に置くのか。食材を乗せる位置にも拘っていますね。
小さなことですが、この小さなこだわりによって、お弁当を召し上がるお客様に与える印象も異なってくると思っています。
オムトラックならではの嬉しい体験
「あ、ごめんなさい、今日は完売してしまったんですよ、、、」
ありがたいことに、オムライスが完売してしまう日もあります。
前回、せっかく買いにきてくれたけど、完売で提供できずにお帰りになられたお客様が、今日は13時過ぎに来てくださいました。
そのお客様から、ほうれん草のトッピングを追加でオーダーいただいたので、今日はサービスでほうれん草を多めに入れてオムライスを作りました。
お客様にお渡しするときに、「前回は完売してしまい失礼しました。今日ほうれん草多めにトッピングさせていただきました!」と一声かけたところ、「え!覚えていてくれたんですか!?」と、とても嬉しそうに受け取って下さいました。
私たちは移動式で色々な場所を回っていて、千駄ヶ谷に行くのは週に1回。
週に1回しか来ない移動販売車のスタッフが覚えてくれることはやっぱり嬉しい事なんだ。
もっとお客様に寄り添ったサービスができたらいいな。と、仕事をして嬉しくなった瞬間でしたね。
オムトラックのオムライスはくるめし弁当でも
お客様の声を最大限反映させた、ふわとろオムライスが自慢!オムトラックのお弁当は、くるめし弁当からご予約・お申し込みをいただけます。
思わず写真を撮りたくなるオムライスは、気分をあげたいランチや、差し入れにピッタリです。ぜひご賞味ください。
▼ご予約・ご注文はコチラ
https://www.kurumesi-bentou.com/omtrak/