「ロケ弁」と聞いてどのようなイメージをお持ちですか?
「テレビに出ている芸能人が楽屋で食べる食事」
「ロケや撮影のスタッフのご飯」
というイメージをお持ちの方も多いのではと思います。
世間一般の人はあまり口にすることのないロケ弁ですが、私たちが日ごろ見ているテレビ番組や広告制作現場を支える大切な役割を果たしています。
そこで今回の記事では、広告制作現場での進行管理とともにロケ弁の手配をされているアマナ入社3年目のアソシエイト・プロデューサーの岡田音音さんに、制作現場の1日の仕事内容やロケ弁にまつわるお話をインタビューしました。
制作現場の流れやロケ弁がどのように食べられているかなど、制作現場の裏側の一連の流れがわかります。
🥢ロケ弁を作っているお弁当屋さん
🥢ロケ弁を手配される方
🥢映像や広告業界のスタッフの仕事内容に興味がある方
のお役に立つ記事となっています。
テレビや広告の世界がもっと身近になりますよ!それではさっそく参りましょう。
目次
アソシエイト・プロデューサーの1日の仕事に密着
広告制作の現場を支えるアソシエイト・プロデューサー。通称AP。
今回お話を伺ったのはアマナの岡田さん。
APの仕事内容は多岐に渡ります。広告制作における企画からアウトプットまで、制作全体の運用と予算管理を担うプロデューサーのサポートをしながら、制作スケジュールや現場に必要な人、物の発注管理などの調整を行うお仕事です。
今回の記事では具体的にイメージしていただくために、アマナのアソシエイト・プロデューサーの岡田さんに撮影がある日のスケジュールを伺いました。
⏰撮影前日
撮影で使うものを前日までに揃えておきます。備品など発注が必要なものは、前日までに会社に届くように手配。撮影関係者の人数が決まった時点でロケ弁の発注も済ませます。
⏰撮影当日
集合時間の数時間前にスタジオに入り、現場の環境を整えます。
その日のスケジュールをみんなが見やすいように壁に貼ったり、備品を配置したり、ドリンクコーナーを作ったりと気持ちよく撮影をスタートできるように大忙しです。
また、タレントさんが来る場合はメイクルームに雑誌やケアグッズや朝食のセットなど、タレントさんがリラックスして過ごせるよう必要なものを用意します。
⏰撮影スタート
現場の準備が完成すると、全体のスケジュールを見ながら撮影の進行管理を行います。またクライアントさんとカメラマンとのコミュニケーションを繋いだりと現場がスムーズに進むようにさまざまなフォローを行います。
⏰お弁当の準備
お弁当が届いたら、お昼休憩に向けてテーブルの上に並べます。
このときお弁当に何が入っているかひと目で認識できるように、中身が見えない容器の場合は、蓋を外してラップをして見本を作るなど、スタッフの皆さんがスムーズにお弁当を選べる工夫を取り入れています。
☕️お昼休み
ここで束の間のお昼休憩です。APも現場で同じロケ弁当を食べています。食事をしながら今日のロケ弁の感想を聞き、次回食べたいお弁当のリサーチも抜かりありません。
また、お弁当を数種類頼んだときは、即席で弁当名を記載したPOPを作りお弁当の横に貼るなど、限られた休憩時間で現場のスタッフさんやタレントさんが効率的に食事ができる工夫をしています。
同時にドリンクの補充など、午後からもみんなが気持ち良くスタートできるように現場を整えます。
⏰午後の撮影
午後も午前中と同じように、スケジュールと照らし合わせて現場の進行管理。
撮影が長くなるときは夕食の休憩を挟むので、夕食のお弁当の準備も行います。
⏰撮影終了
撮影が終わってからは撤収作業に入ります。用意した備品を全て片付けるまでが本日の業務です。その際に、撮影データをカメラマンから預かってお客様にお渡しするのもアソシエイト・プロデューサーの大切な役目。最後のスタッフがスタジオを出るまで見守ります。
ハードな制作現場でロケ弁は唯一のコミュニケーション時間
岡田さんの1日のスケジュールからもわかるように、1日中撮影スタジオで仕事をしている制作現場のスタッフにとって、ロケ弁は唯一と言える楽しみの時間です。
クライアント、カメラマン、美術、メイクなどスタッフの役割や仕事内容は全く異なりますが、お弁当を共通言語にコミュニケーションが豊かになります。
そのため、スタッフの共通の話題になるロケ弁はお腹を満たして休憩する役割だけはでなく、現場のコミュニケーションを活性化させる役割があるのです。
共通の時間を最大限に楽しんでもらうために、岡田さんは新しいお弁当情報のキャッチアップやスタッフとクライアントが好きなお弁当のリサーチを欠かさず行なっているそうです。
以前、「刺身が好きだ」と食事中に話していたスタッフに、赤坂繁(あかさかしげ)の『”定番”鮭づくしと特製漬いくらの親子重』のロケ弁を出したところ「こんなお弁当見たことないよ!うれしいな」と感謝されたそうです。
「この方にはこのお弁当を用意したら喜ばれるだろう!と仮説を立て、喜んでもらった瞬間にとてもやりがいを感じます!」と語っていた岡田さんが印象的でした。
おいしい朝ごはんから始まる早朝ロケ。現場が目覚める朝食3選
朝から始まるロケや撮影のときに欠かせないのが朝食。
エネルギーになり、現場のモチベーションにも左右する朝ごはん選びはセンスが求められます。
そこで、岡田さんがこれまでに発注してきた中でクライアントやスタッフの方から評判が良かった朝食を3つ紹介していただきました。
ロケの最終日の朝食に!ガッツリサンドイッチ「ジャズバーアンドカフェ ロマン」
ジャズバーアンドカフェ ロマンの『プレミアムセット・煮かつロース&ヒレ&玉子サンド』 1,400円(税込)
朝食にしては値段が高いのですが、ロケ最終日の朝はみんな疲れも溜まってきているので、
元気になってほしいという想いからオーダーしました。
普通の煮カツロースとミルフィーユの2種類入っていてボリューム満点!カツにしっかりと味が染みていて大満足です。真空パックに入っているので時間がたってもふわふわの味を楽しめました!
現場のスタッフからも「これは朝からテンションあがる!」と大絶賛でうれしかったです。
URL:https://www.kurumesi-bentou.com/roman/
甘い味とお惣菜系が一度に楽しめる新感覚コッペパン!デリコッペ
コッペパンのケータリングと言えばデリコッペ。
この時は『おまかせセット Fset50個(惣菜系30個、スイーツ系20個で注文) 』を注文。1個あたり377円です。
甘いスイーツ系のパンとしょっぱい系の惣菜パンがあるので「どれにする?おいしそう!」と現場が盛り上がり朝から和やかな雰囲気になりました。
写真よりもサイズ感が小さめなので、時間がないスケジュールでも片手でパクパク食べられるのもうれしいです。コッペパンのデリバリーは珍しいので重宝しています!
URL:https://delicoupe.favy.jp/menus
カラダ喜ぶ朝ごはん!発酵惑星asako
『おむすびbox 』648円
見るからに身体に良さそうなほっこりおにぎりboxです。
1つひとつのboxすべてにメニューのメモが付いていて、手が込んでいるなぁと感じる一品。忙しい朝も幸せな気持ちになれますね。
忙しいロケの朝に気持ちが落ち着く素敵な朝食。女性が多い現場で大人気でした。
今度はお弁当も注文してみたいです!
URL:https://www.instagram.com/a.a.a.a.asako/
今回取材にご協力いただいたのは、株式会社アマナ様
広告業界においてビジュアルコミュニケーション事業を手がける株式会社アマナ。
スチール・動画 (TVCM、WEBムービー)の撮影やCGなど、ビジュアル制作のコンセプト企画からアウトプットにいたるまで、ワンストップでプロデュース・提供。さらに、豊富なクリエイティブ資源や、年間 20,000 件にのぼる事例のナレッジを活用し、企業の課題や価値を抽出、コミュニケーションの質と量を変革させるコミュニケーションデザインに取り組んでいます。
また、アマナは制作拠点として撮影スタジオを保有。飲食の撮影に特化したキッチンを併設したスタジオもあります。
メニュー表やWeb・SNSなどのコミュニケーションツールの写真撮影も得意としており、お弁当を発注する視点でのご提案も可能です。
制作物でお困りの時はお気軽にご相談ください。
株式会社アマナ
https://amana.jp/
▼岡田さんインスタグラム|おとのロケ弁日記
https://www.instagram.com/oto_catering/