神奈川県横浜市中区。
横浜駅からほど近い好立地に創業70年の仕出し弁当専門店がある。
その名も「横濱うお時」。
横濱うお時がスタートしたのは日中戦争の前。ふぐ割烹料理屋として商売をはじめました。そして、日中戦争後は仕出し弁当屋に業態変更。
数々の昭和の荒波を乗り越え、今は3代目社長が経営している地域に根付いた老舗です。伝統と今を感じる横濱うお時の秘密や3代目社長の考え方など、横濱うお時の魅力に迫りました。
目次
30歳で脱サラし家業を継いだ男
初めまして、横濱うお時の渡邉(わたなべ)と申します。
横濱うお時は皆さまのおかげで2022年の11月に仕出し弁当屋として70周年を迎えます。
今から18年前、跡取り息子であった私は先代から横浜うお時を継承。その時ちょうど30歳でした。
大手飲食チェーンから弁当屋経営へ
サラリーマン時代は、某大手飲食チェーン店で、新店舗を回るマネージャーをしており、採用から経営全般まで携わっていました。全国にお店があったので、ビジネスホテルからビジネスホテルへと転々とする生活をしていましたね。飲食チェーン店の現場で、お客様や店長を見てきた経験は、今のうお時のお弁当にも活かされていると感じます。
スタッフの気持ち=お弁当のクオリティ
私が飲食店を経験した後に家業のお弁当屋を継いだ時、飲食店とお弁当は近いようで遠いところがあると感じました。
近いところで言うと、スタッフの想いや気持ちが商品サービスに顕著に表れること。特に飲食店はお店の雰囲気に現れるので尚更です。
その一方でギャップを感じたのはお客様との距離感。飲食店の場合はお客様が目の前で食事をされるのでお客様の事をイメージしやすいですが、お弁当は作ったら終わりでお客様の顔が見えません。そのため「料理」ではなく「作業」になってしまいがちです。
お客様との距離が遠いお弁当屋だからこそ、スタッフが気持ちよく働ける雰囲気の良い職場づくりが大切だと痛感。そこでうお時ならではのちょっと変わった制度を作りました。
アルバイトがアルバイトを面接する社風
スタッフが働きやすい職場の一例として、スタッフに職能給制度を設けています。例えば、スタッフへの指示出しができる、受注請求管理ができる、製造の現場を回す事ができるなど、個人個人の良いところを伸ばす環境を整えています。
そしてうお時で一緒に働いてくれるスタッフもアルバイトが面接してくれています。「ちょっと渡邉さん楽しすぎじゃないの?」と思われるかもしれませんが、それには2つ理由があります。
1つ目は、一緒に現場で働くスタッフとフィーリングが合うかどうか。2つ目は、「うお時ってどんな会社?」をスタッフの頭で考えて伝える機会を作ること。今15名いるスタッフ、それぞれが感じるうお時のイメージは異なりますが、みんな自分のポジションに誇りを持ってくれているように感じます。
お客さまの声は生粋のラブレター
もう一つ、うお時が欠かさずに行っている事があります。それはお客様から頂いたお声を全てスタッフに共有すること。お客様と距離が離れている分、良いお声も悪いお声もとても刺激になりますね。また私も、知り合いがうお時のお弁当を注文してくださったときなど、感想をいただいたときは全てスタッフに伝えるようにしています。
うお時と言えば「頑固焼き」
うお時の名物に「頑固焼き」と呼ばれる卵焼きがあります。秘伝の頑固焼きのレシピは70年前から変わっていません。この頑固焼きを作れるのは私と総料理長の藤井君。
藤井君は卵焼きを作り続けて30年。社内での役職名は「頑固焼き職人」。ほんのりと甘く出汁の効いた卵焼きはお客様にも高い評価を頂いております。
職人と一緒にメニュー開発
横浜うお時の味を支えてくれているのが、頑固焼き職人兼総料理長の藤井君。藤井君と一緒にメニュー開発をする時間はとてもワクワクしますね。藤井君と一緒に昔から守って来たものを、今風にアレンジすることで、今のうお時のお弁当が出来上がっています。
「こんな調理法があったんだ!」「こんな料理があったんだ」と言う新しい発見をお客様にお届けしていきたいですね。
突撃!弁当屋の社長の夜ご飯
「お弁当屋の社長って、何食べているんだろう?」そんな風に疑問に思った方はあまりいないと思います。ですがここであえて私の夜ご飯を紹介いたします。
写真は冷蔵庫の残り物で作ったペンネアラビアータ。もちろんソースも手作りです。ホールトマトを煮込んで、ニンニク、唐辛子、バジル、塩胡椒でシンプルに味付け。
一見ありあわせのメニューに見えますが、実はお客様をイメージしながら自炊をしています。その結果が良ければ総料理長と相談してメニューやレシピの改善、開発に繋げています。ちなみに、自炊がきっかけで、洋食の新ブランド「洋食喫茶イセザキ」が2022年春に誕生しました。
社長の夜ご飯から誕生!うお時のハンバーグソース
私の中で「料理が好きな素人の感覚を持ったプロ」をテーマにしており、会食がない時はほぼ自炊をしています。
自炊をすることで限られた食材をどうアレンジしたら一番美味しそうに見えるのか。そして、お客様が食べたい料理の感覚を掴むために欠かせないルーティーンとなっています。
私が家業を継いだ時から「伝統を守り続けるだけでなく、常に新しいものを取り混ぜて、お客様に新しい価値を提供する」という思いは今でも色褪せずにいます。
一番のおすすめは、ぶりの味噌焼き幕内弁当
うお時一番の人気メニューは、「神奈川で一番売れてる魚のお弁当!ぶりの味噌焼き幕の内弁当」。ちょっとネーミングにパンチがありますが、それほど自信がある商品の一つです。
通常ぶりと聞くと「塩焼き」や「照り焼き」がメジャーですが、あえてひと手間加えるのがうお時流。お客様の話のネタになるようなお弁当を日々研究しています。
社長が全国各地を飛び回って仕入れた渾身の食材
うお時で使用するぶりは、富山県氷見市の漁港で水揚げされたものを使用しています。ここで水揚げされるぶりは、臭みがなく脂のノリと鮮度が特徴です。試食してあまりの美味しさに感動したので、迷わず仕入れることを決めました。日本海の荒波の中で育ったぶりを、数種類ブレンドした噌煮に1日漬け込み、丁寧に焼いて提供しています。
地産地消。横浜野菜をたっぷりと
また野菜は、地元横浜産の野菜をたっぷりと使用。生産者の顔が分かるので自信を持って提供できます。
素材の味を生かしつつ優しい味付けに。全体的に揚げ物も少ない仕立てとなっているので、女性の方からも高い評価を頂いています。
横濱うお時のお弁当はくるめし弁当で
上手い食材を求めて全国を飛び回る社長・熟練の料理人・プロフェッショナルのスタッフ、それぞれの得意なところを上手にミックスした横濱うお時のお弁当は、人に自慢したくなる安心して注文できるお弁当です。
・美味しい和食弁当を食べたい
・魚を食べる機会が少ないから魚を食べたい
・失敗しない会議用弁当を探している
ロケから会議まで幅広いシーンで活躍すること間違いなしです。
▼ご注文・ご予約はこちらから
https://www.kurumesi-bentou.com/uotoki/