「え!こんなところにお弁当屋さんあったんだ」東京都目黒区目黒本町。武蔵小山駅から徒歩10分の住宅街に、突如現れた一軒の店がある。看板が出ていなければここがお弁当屋とは分からない、不思議だけどどこかオシャレな異空間。今日は、秘密基地のような秘密のキッチン「秘密厨房」のお弁当をテイクアウトした感想を明かします。
秘密厨房っぽい働き方。フリーランス料理人が作るお弁当
「こ、こんにちはー」
恐る恐る店内に入ると、そこに現れたのはおしゃれな木目のカウンター。「チリーン」とベルと鳴らすと扉の奥から赤いシャツが眩しいお兄さんが出てきました。このお兄さんこそが秘密厨房オーナーのDOM(ドム)さん。
長崎県佐世保市出身のDOMさんは、大学で管理栄養士免許を取得した後、都内のイタリアンレストランで修行。そして今は、フードスタイリング・ケータリング・商品開発・お弁当作成などマルチに活躍されています。
なぜDOMさんが、1つの業態に限らずマルチに活躍されているのか伺ったところ、そのヒントはDOMさんが育ったご家庭にありました。長崎県世保市で80席ほどあるレストランを経営しているDOMさんのご実家は、毎日満席になるほどの繁盛店。
しかし、飲食店はスタッフがいなければお店を開けることができません。DOMさんのレストランも例外ではなく、お客様はたくさん来店されるのに、長年人手不足でお客様に美味しいお料理を提供できないと悩まされたそう….。
そして事業を継続することが難しくなっていく実家の様子を目の当たりにしたDOMさんは、大好きな飲食をベースに「働き方を変えよう」と、今のワークライフバランスを自ら選択されたそうです。
秘密厨房の日替わり弁当をテイクアウト
今回テイクアウトしたのはお魚メインの日替わり弁当810円。秘密厨房のお弁当は、丸いワッパの容器に和紙でできたロゴシールが貼られています。
長いコック帽をかぶったシェフが人差し指を口に当てているシルエットが印象的なロゴは、「実験場のような場所で、こっそりひっそりやっていますよ」という意味を込めているんだとか。
お弁当のメニューも直前まで秘密。インスタグラムのストーリーズに載せるまで秘密を貫いているそうです。
秘密厨房のお魚メインのお弁当をいざ実食。その味に突撃…!
「おいしいと、みんな笑う」をコンセプトに秘密厨房で日々研究を重ねたDOMさんが作るお弁当。メインの鯖は脂がのったふっくら&濃厚な味わいでした。副菜のキャロットラペはクミンがしっかりと効いているので、食べると爽やかでパンチのある印象を受けます。まるでエスニック料理を食べている気分になりました。
素朴な味わいの粉吹き芋は、味がしっかりしていながらもクリーミーで優しい口当たり。無条件でお酒にもあう一品です。大きめにカットされたカブは柔らかで味がぎゅっと染み込み春の装いを感じました。
それぞれの料理1つ1つだけ食べても美味しいのに全体が融合されると、どこか爽やかな風味を感じます。見た目以上にボリュームもあるので男性もご満足いただける一品です。
見た目は普通のお弁当かと思いきや食べると、クミンやしその風味など料理研究家のこだわりを体感できるお弁当です。
・ちょっぴり変わったお弁当サプライズでゲストを喜ばせたい!
・ゲストの記憶に残るお弁当を頼みたい!
そのような方にぴったりな一品です。
数量限定販売なので、インスタグラムのDMからご予約すると安心ですよ。
秘密厨房(ひみつキッチン)店舗情報
秘密厨房
住所:東京都目黒区目黒本町4-16-7 1F
営業時間:11:30〜16:00(なくなり次第終了)
定休日:年中無休(年末年始を除く)
SNS:https://www.instagram.com/himitsukitchen_food/