母と息子で作る鎌倉ごぜん

横浜市泉区で生まれた、手作り弁当

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神奈川県横浜市泉区の閑静な住宅街。

その一角に、本物の母が作る手作り弁当がありました。

弁当を作っているのは、店主の前原 正枝(まえはらまさえ)さん

「女店主が手作りにこだわり抜いて作ったお弁当の秘訣」「なぜ?独立してお弁当屋をやろうと思ったのか」その真相に迫りました。

母の手作りおばんざい

こんにちは、「鎌倉ごぜん」という屋号名でお弁当を掲載している、店主の前原です。

お弁当を始めたのは2020年9月。
これを書いている時は独立して丸3年を迎えます。

そこで今回は過去の振り返りも含めて、「鎌倉ごぜん」のことを知っていただけたらと思い、インターネット上で初めてお話しします。

92%の手作り弁当

「92%?」

この数字を聞いて、「ん?なんのことだろう」そんな風に疑問を持つ方も多いと思います。

92%というのは、手作りのパーセンテージです。

正直なところ、全て手作りというわけではなく、肉団子(ミートボール)だけは既製品を使っています。しかしそれ以外は正真正銘の手作りです。

調理は私1人でやっているので、手間も暇もかかります。


しかし、お母さんが作ったような味付けというのはやはり既製品では出せません。
だからこそ、こだわって作っています。

既製品VS手作り

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たとえば、マカロニサラダ。

市販のマカロニサラダは、マヨネーズが綺麗にコーティングされてツルンとした口当たりですよね。


ですが、手作りで作ると、いくらマヨネーズをいれても、やや不格好になってしまい、あのような綺麗な見た目は演出できません。

けれども、市販の商品とは違う、無添加の良さを感じていただけます。

子供から大人まで、幅広い年代の方に、安心してお召し上がりいただきたい、という思いから、私は手作りにこだわってお弁当を作っています。

イチオシは卯の花

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一番のこだわりは「卯の花」

鎌倉ごぜんのお弁当は、母が作る和食をコンセプトに作っています。
その中でもこだわっているおかずが「卯の花」

お店の近所に、「よこはま豆腐工房」というお豆腐屋さんがあります。

このお店、知る人ぞ知るお豆腐の名店。国産大豆にこだわりがあることでも有名です。
そこから仕入れたこだわりのおからを使って、卯の花を作っています。

口に入れた瞬間、ふわぁ〜っと、大豆の香りをお楽しみいただけます。


また、週末はプレミア商品の緑豆のおからも手に入ります。
緑の卯の花が入っていたらラッキーですよ。

ちなみに、1番人気のお弁当は、味彩 (あじさい)

9マスの仕立てになっているので、3種類のご飯が一度にお楽しみいただけます。

独立して3年目の女社長

「前原さん1人で全部作って大変じゃない?」

店頭販売もしているのですが、本当にありがたいことに、常連さんからお気遣いの言葉をいただきます。

最初のうちは、お弁当を作るのも精一杯。
売り上げの管理など、経営に携わることも初めてでした。
まさに、右も左もわからない状態。

ですが、お客様に喜んでいただけるお弁当を自分の力で作れることは、かけがえのないやりがいになっています。

深夜2時からのスタート

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私のプライベートな話になるのですが、毎朝2時に起きることから一日はスタート。
まずやるのが、お米の炊飯。

お弁当は菌の繁殖を防ぐために、冷ました状態で盛り付けを行います。

一番冷めるのに時間のかかるお米の炊飯の準備を一番にします。

お米もこだわっており、
・普通米
・魚沼産こしひかり
・赤飯
・ミルキークイーン
と、4種類のお弁当を炊飯します。

ご飯を炊いている間に、野菜を切り、煮物など、他のおかずを準備。
そうこうしているうちに、息子が手伝いに来てくれ、一緒に盛り付けを行いお弁当が完成。

味の最終チェックは息子

「お母さん、今日のプルコギしょっぱいよ!作り直し」

通常はレシピ通りに作っていますが、その日の気温や食材の水分量によって、味付けを微調整しています。

調理が完成すると、息子のチェックが入ります。

私よりも味にうるさいので、息子の舌は頼りにしていますね。
親子というだけあって、本音の感想をいただけるのは助かっています。

そんな私ですが独立をしたのは、2018年の9月とつい最近のお話です。

もうやり切った。会社員から独立の道へ

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鎌倉ごぜんを始める前までは、会社員として「仕出し業界」に長年携わっていました。

具体的には、葬儀・法要・パーティー料理など、人が集まるシーンでの食事の提供。
小さな会社だったので、料理の盛り付け・配送・配膳・営業と業務の幅は様々です。

会社は横浜にあり、地域の方がお集り時にご利用いただくなど、大変お世話になっていました。

ですが、「何かもっと自分でできることはないのか。今更就職をして新しい職場にいくのも大変」という想いが、年々強くなっていきました。

今までずっと朝から晩まで仕事一筋でしたので、自分を見つめ直す時間も欲しいと思い、長年勤めていた仕出し屋を退職しました。

雨戸一つ開けたことなかった私が外に出る時

仕出し料理の会社を辞めた後は半年間、自分の時間に使いました。
今までは挨拶しかしたことがなかったご近所の方と立ち止まって話すように。

また、周りを見渡すと私たちが住んでいる地域はとても綺麗に整備されています。
雑草が生えていたり、落ち葉があると、近所の方が、自分の自宅の前でなくても気を遣って掃除をしてくれます。

今まで当たり前と思っていたことが、地域の方の手によって支えられているんだなと実感し、周りにも目を向けられ感謝の言葉が湧き出てきました。

仕出し料理の仕事もそうだけど、私は地域の人に恵まれて生きている。

外に出るよりも、ここにいて今までお世話になった分恩返しをしたい!そう思い、自宅を改装して、お弁当屋さんをオープンしました。

ご縁に感謝

自分で商売をするようになってから、あたらめてご縁に感謝することが増えました。

中でも、くるめし弁当を通じて、鎌倉ごぜんのお弁当を召し上がっていただけるお客様に感謝しています。

数あるお弁当の中で「鎌倉ごぜん」を選んでいただいたお客さまには、
「今日のお弁当よかったね」
「〇〇さんが手配してくれたお弁当おいしかったよ!」

そう感じていただけるように、妥協せずに真心こめて作っています。

鎌倉ごぜんのお弁当はくるめし弁当で

母の味がたっぷり詰まったお弁当は、くるめし弁当で取り扱っております。
既製品をほぼ使わない、手間暇かけたお弁当を是非ご賞味ください。


▼ご注文・ご予約はコチラ
https://www.kurumesi-bentou.com/kamakuragozen/