「わっ!美味しそうな香り」
横浜市港北区下田町。日吉駅から徒歩15分の閑静な住宅街の一角に、地元の方に愛される明るいパン屋さんがある。その名も「ぱん工房うらら」。
お子様からご年配の方まで多くの方に愛されるぱん工房うららは、女性パン職人の「うららさん」が1人で常時80種類を超えるパンと、ケータリングの製造、店頭での接客をされています。
今日はオーナーのうららさんに、子供を3人育てながら一人で常時80種類以上のパンを作る秘密や、パン作りの情熱まで、人気の秘密をたっぷりと伺いました。
目次
物心ついたときから料理が好き!母の味を受け継いだ愛情たっぷり手作りパン
初めまして、ぱん工房うらら代表の荒木麗(あらき うらら)です。
私がパン職人になろうと思ったきっかけは、育ってきた家庭環境にあります。私は4人兄弟で「大きくなったら手に職をつけなさい」という教育を受けて育ちました。小さい頃から母と一緒にお弁当やお菓子を作る機会が多くあり、料理が好きでした。
私の母は食材にこだわる人で、野菜からケチャップ、醤油など調味料に至るまで身体に良い素材を使っていました。その名残もあり、ぱん工房うららで使用する食材も、母の味を受け継いだこだわりのものを使っています。
夫の一言がきっかけに。趣味のパン作りで2008年に独立
大学卒業後は、大手のパン企業に就職は考えていなくて、パン作りの全工程を肌で感じられる地元のパン屋さんに就職したいと思っていました。
なので、大学生の頃に時間を見つけてはパン屋巡りをし、就職先にしたいパン屋さんを探し、その巡り会えたパン屋さんでアルバイトから始めそのまま就職しました。
その後子育てのために退職したものの、子育て期間中も趣味の一環で子供も食べられるパンを作り、ママ友が集まる公園でパンを販売していました。
そんなある日、普段は滅多にパンを食べない主人が、私のパンを食べて「うまいじゃん!」と一言。その言葉がきっかけで、独立してパン屋さんをオープンする流れになったのです。
主人は思い立ったらすぐ行動するタイプのため、物件を見つけて機械取り寄せあれよあれよというスピードでパン屋さんを開店。
主人が経理とケータリングの配達を担当し、私がパンの製造と販売という役割分担をして夫婦でパン屋さんを経営しておりました。
ぱん工房うららのパンは子供から大人まで愛される家庭の味
ぱん工房うららでは、私がパンを作って接客をしているためお客様と接する機会が多くあります。
この仕事をしていて一番嬉しい時は、よくある話ですが「うららさんのパン美味しかったよ」と言ってくださることです。
パン工房うららがある港北区下田町は、年配の方が多く、おばあちゃんに買い物を頼まれたおじいちゃんなど、リピーターさんが多数来店してくださります。
いつもおばあちゃんが買っているパンを全て把握しているので、「おばあちゃんこれ好きだよ」と選ぶのもお手伝いさせていただいております。
私も子供がいるので、子供に食べさせても安心なお母さんの目線で作っています。そのため小さい子供をもつママさんも常連になっていただけることが多いです。
深夜12時からお仕事開始!パン職人の一日は超ハードスケジュール
ぱん工房うららの開店は11時からとパン屋さんにしてた遅めのオープンとなっています。その理由として、私が1人で製造から販売までを行なっているからです。
<1日のスケジュール>
深夜0時00分:
・ミキサーを回しパンの製造
・ケータリングでご発注いただいている朝食弁当の仕上げ
・店のパンの焼き上げ
朝6時30分:
・一度家に帰り子供達は達を起こし朝食を食べさせる、学校へ送り出す
・店に戻って開店準備
朝11時00分(開店)
・80種類以上のパンを焼き上げ店頭に並べ営業開始
ですので、11時オープンは遅いと思われるかと思いますが、意外とバタバタなのです。店をオープンしてしまうと、時間に追われパン作りは出来ないので、オープンまでに焼き上げてしまいます。
営業時間中に焼きたては出せませんが、パンは焼きたてホヤホヤよりも冷めた方が味わい深くしっかりと粉の味を楽しめるため、焼きたてだけにこだわることはないかなと言う考えもあります。
ぱん工房うららのこだわりの一つに、お客様にパン選びを楽しんでもらいたいという想いから、常時80種類のパンを作るようにしております。
大変だなと思う時もありますが、お客様の楽しそうなお顔を見ると作ってよかったなと思いますね。
好きなことを仕事にするのは幸せな事だとだと感じます。誰かを幸せにすれば自分も幸せになるので、人に喜んでもらえる仕事を続けていきたいです。
ぱん工房うららの7つのこだわり
1:小麦粉(世界に一つだけのオリジナルブレンド小麦)
ぱん工房うららでは、パンのうまみを生かすためのベースとなる粉を厳選し使用しています。現在は、8種類の小麦粉を、単独では使用せず、それぞれのパンに合う小麦粉を研究して配合しています。すべてオリジナルでブレンドして使用しているため、世界にひとつだけの小麦粉です。
2:卵(パン生地と具材に分けた2種類の高級卵)
卵は2種類。食べ方によって合う合わないがある為、パン生地に使う卵と、直接食べておいしい卵を使用しています。卵ひとつを取っても、結局は味付けとパン生地との組み合わせ方が大事なので、素材をいかす使い方をしています。
3:水(3種類の美味しいお水をパンに併せてブレンド)
コントレックス、海洋深層水、ミネラルウォーターの3種を、パンの種類によってバランス良く配合を変えてブレンドしています。
4:塩(3種類の塩をブレンド)
多くのお店は、塩は1種類のみで使用されていますが、当店は、パン生地に使う塩にもこだわり、3種類の厳選した塩を絶妙なバランスで配合しブレンドしています。いわゆる当店オリジナルの塩です。塩にこだわることで、パン生地の違った味わいを楽しんでいただけます。
5:具材(無添加で美味しい食材)
基本は、無添加材料・良材料を使用しています。もちろん手づくりで、味付け、バランスは、合わせたいパンとの相性を考えて。フィリング自体も、手間ひまを惜しまず楽しみながら作る主役料理のひとつです。お客様の喜ぶ顔を思い浮かべて、「体にやさしく、おいしいもの」を一番に考え手作りしています。
6:焼き方(フランス製の石窯オーブンでこだわりの焼き上がりに)
ぱん工房うららでは、焼き方にも徹底したこだわりがあります。特に食パンは、フランス製の石窯オーブン(石床平窯)で焼いています。国産オーブンに比べて火力が強くパンが立つように焼けます。遠赤効果も抜群で、食パン内部の必要な水分を残しながら内側から熱を通し、ムラの無い焼き上がりを実現しています。トーストとして、外側は「サクッ」、内側は「もっちもち!」にこだわった当店独自の食感をご堪能下さい。
7:包装(時間が経っても美味しい包装形態)
翌日でもしっとりと少しでもおいしく食べていただけるように袋に入れるパンと、その必要がないパンは袋に入れず裸のままで店内に並べてあります。当店では、時間が経ってからも、少しでもおいしく食べていただけるよう、包装形態にも配慮しています。満足していただき、皆さんが『にっこり』と笑顔になっていただけるようにと、思いをこめてパンを作っています。
ぱん工房うららで人気のパン4選をテイクアウト
80種類以上あるパンの中から、うららさんオススメのパンを4つ購入。これらは常連さんからも人気の高いパンだそうです。
一口食べると小麦とバターの香りがふわっと口いっぱいに広がって、幸せな気分になりました。パンの中に濃厚なクリームが入っており、想像以上の食べ応え。かと言って甘すぎないので毎日食べたくなります。外はサクサク、中はふんわりモチモチとダブルの食感を味わえるのも嬉しいポイントでした。
さらにパンによっても塩を変えているので、それぞれの具材にマッチした程よい塩味も楽しめました。大切にゆっくり食べたい一品です。
ぱん工房うららのデリバリーはくるめし弁当で
ぱん工房うららではケータリングも行なっております。「ゲストに美味しいパンを食べてパワーチャージしてほしい」「朝が早いロケで朝食を探している」そのようなシーンでぱん工房うららは大活躍です。
▼ご注文・ご予約はこちら
https://www.kurumesi-bentou.com/pankoubou_urara/
ぱん工房うらら 店舗情報
📍住所:〒223-0064 神奈川県横浜市港北区下田町4丁目6−12
📱電話:0120-620-777
⏰営業時間:11:00〜15:00
💻ホームページ:https://urarapan.com/