東京都大田区仲池上。駅から少し離れた住宅街の中に、大田区で一番美味しいと評判の唐揚げ屋がある。その名も築地おふくろ御膳。出来立て弁当の店頭販売の他に、デリバリーも行っている築地おふくろ御膳は、「食べるだけで活力が湧いてくる!」と、働く人のハートにパワーを与える人気店です。料理が好きな母が家族のために毎日違うおかずを振る舞っていたところ、それが好評でお弁当になりました。今日は母と娘で店を営む「築地おふくろ御膳」の秘密にたっぷりと迫りました。
目次
母と娘で営むお弁当屋
初めまして、築地おふくろ御膳の石川です。築地おふくろ御膳は、私と娘の2人で経営している地域に根ざしたお弁当屋です。もともと娘も小さい時からお弁当作りを手伝ってくれていましたが、2022年2月より、勤めていた会社を辞め本格的にお弁当経営に携わってくれています。
このお店は娘が小学校6年生の時にオープンしました。
私には娘が2人います。子供たちは学校が終わると店に帰ってきて、宿題をしてご飯を食べる。営業終了後と同時に自宅に帰る生活をしていました。ですので私たち家族にとって、この店は第二の家のような存在です。
一番の自信作は15年かけて開発した自家製唐揚げ
築地おふくろ御膳はお弁当の店頭販売も行っております。その中でお客様から評判が良いのが自家製唐揚げ。15年間かけて今の唐揚げレシピが誕生しました。
築地おふくろ御膳の唐揚げは、フライドチキンと唐揚げの中間をイメージして作っております。
フライドチキンと唐揚げの違いなんてあまり意識されたことがない方も多いと思います。簡単に説明すると、フライドチキンと唐揚げの大きな違いは“味付け”。フライドチキンは衣だけに味がついているのに対して、唐揚げはお肉に下味がついています。当店ではこの2つの良いところを組み合わせて、衣にもお肉にも下味をつけ高温でサクッと揚げています。
また、スパイスは某大手フライドチキンのお店よりも1種類多く配合し、衣は極力少なくお肉の味を引き立たせています。ですので、食べた瞬間外はカリッと中はジューシーな味わいに。衣が薄いので冷めてもベチャッとならず揚げたての味をお楽しみいただけます。加えて揚げる手前でキュッとお肉を握ることで形が綺麗に整い、揚げた仕上がりも良くなるのです。
家族のために始めた飲食店経営
私がお弁当屋を始めたきっかけは、家族の一言。私の母が料理上手と言う事もあり、小さい頃から母の背中を見て育ってきました。そして私が結婚して家庭を持った時は、家族にも美味しいものを食べさせてあげたいという思いから、夫には毎日違う晩酌のつまみを作ったり、子供にもバランスの取れた食事を手作りする毎日。家族に喜んでもらう事が私の楽しみでもありました。
主婦業をしながら貿易の仕事をしていたのですが、貿易の仕事は海外出張も多いため、2人の娘も連れて行っていました。ですが学業を休ませてまで出張先に来てもらうのはかわいそうだなと思っている時に「ちょうど物件が空いているのでお店をやりませんか?」と大家さんからお誘いをいただいたことがきっかけです。
料理は好きでしたが、飲食の経験がなかったので戸惑いはありました。家族に相談したところ「あなたならできるよ!絶対成功する」と背中を押してもらい大田区に居酒屋をオープンしました。
全てにおいて母クオリティ。料理上手な母の味
居酒屋を経営する中で、色々と苦労はありましたが、地域の方のおかげで繁盛店になることができました。この居酒屋の経験は、お弁当作りにも活かされています。例えば、生姜焼きのタレや天つゆも全て自家製。何度も試作をして調味料の配合を調整しました。
そしてお弁当用にも味付けを工夫。お惣菜によって時間が経つと味が濃くなるものと薄くなるものがあるので下ごしらえにも時間を使っています。
例えば「塩麹漬け」というメニューがあるのですが、使用する魚によって調味料の 配合を変更しています。例えば、鮭はもともと下味がついているので、塩麹は強くなりすぎないように。反対に、赤魚は白身魚で味がないので、しっかりと味をつけるなど、それぞれの魚にマッチした塩麹を作りました。
そして、煮物の里芋も中まで味を染み込ませすぎると形がなくなってしまうので、形を整えながら外側に味をつけていくようにしました。隠し味にゆずを入れて煮ているので、風味も爽やかな仕上がりになります。
失敗を基に、どうやったら最高の状態でお召し上がりいただけるかを考えた結果、今の味付けに落ち着きました。
親子の一押しは「銀鱈の味噌漬け焼き おふくろ御膳」
どの商品も愛情を込めて作っているので甲乙付け難いのですが、中でも私達が皆様に召し上がっていただきたいお弁当は、「銀鱈の味噌漬け焼きおふくろ御膳」。ここだけの話、メインの銀鱈は1切が500円する高級魚です。かなり原価をかけているので、魚が好きな方からは喜ばれますね。この値段で提供できるのは、長年付き合っている魚屋さんのおかげです。
弁当の「ご飯」からも滲み出る母の愛情
築地おふくろ御膳では、味はもちろん、見た目にもこだわっています。その一つとして白米は「俵ご飯」の仕立てにしました。
手作業で作っているので、俵ご飯は白米を容器に詰めるよりも正直手間がかかります。
1:ご飯を適正な温度まで冷ます
2:手作業でふわっと握る
3:出来上がった俵ご飯はバットに移す
4:ラップをかけて休ませる
5:丁寧にお弁当容器に盛り付け
少しでもご飯を入れるタイミングがズレるとご飯が乾燥してしまうので、タイミングを掴むまで時間がかかりましたね。さらにご飯の水分量も気温や湿度に合わせて微調整は欠かせません。
築地おふくろ御膳の新たなチャレンジは「季節の味」
今後は季節ごとにメニューチェンジして、その季節にぴったりな味付けを楽しんでもらいたいですね。例えば、夏になったら鶏の照り焼きの味付けをさっぱりジンジャーやレモン塩で味付けしたり、ロースカツはみぞれポン酢、赤魚は洋風のバジルソース風にしたりなど、リピーターのお客様にも喜んでいただけるラインアップを考えています。
築地おふくろ御膳のご注文・ご予約はくるめし弁当で
愛情がたっぷりと詰まった築地おふくろ御膳のお弁当は、エネルギーになるだけでなく食べている方の活力になる仕立てとなっています。
・ゲストにほっこりしてもらいたい
・会議や撮影の間のお昼休みを有意義なものにしてもらいたい
・家庭の味をゲストに楽しんでもらいたい
このような方にオススメのお弁当です。
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